コルセットに頼らず腰痛を解消するポイント


「長引く腰痛でコルセットが手放せない…」

「コルセットが下着の一部になってしまいました」

そんなお悩みを抱えていた患者様から、
「今はコルセットをつけずに生活できています」という喜びの声を頂戴しております。

 

 

こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています作尾大介です。

 

当院に来院される患者様から

『腰痛でコルセットが手放せない』

『またぎっくり腰になるのが怖いから、コルセットを下着のようにつけています』

といったお悩みを伺うことがあります。

暑い日にはコルセットのせいで、腰回りの皮膚が被れることもあるとのことです。

詳しくお話を伺うと、『腰痛が良くなるなら、本当はコルセットに頼らず生活を送りたい』と教えてくださいます。

そこで、この度ブログにコルセットの上手な使い方についてまとめました。

もし、腰痛でコルセットが手放せない場合、このブログがお役に立てると考えています。

ぜひ最後までお読みください。

 

コルセットの効果的な活用法:腰痛を解消するためにできること

私が今まで治療させていただいた患者様の中には、5年以上毎日のようにコルセットをつけている方もいらっしゃいました。

『コルセットをつけておくことで再び腰痛になりたくない』 『腰痛を予防したい』

と、暑い日にコルセットをつけるのは苦痛ですが、毎日コルセットを外せずに苦しんでおられました。

本来、私たち人間は怪我や病気をしたとき、体を休め、睡眠をとることで回復します。

では、なぜ腰痛は改善せず、コルセットに頼らざるを得ないのでしょうか?

 

長引く腰痛の治し方

 

長引く腰痛は体を流れる血の巡りと関わりがある

突然ですが、私たちの体は血液が流れることで、酸素や栄養を全身に送り、老廃物を排出しています。

筋肉や内臓、脳といった組織にも、栄養を含んだ血液が供給されることで、健康な状態を保っています。

例えば、お風呂で温まった後は血の巡りが活発になり、体がすっきりした経験はありませんか?

私たち人間の体は、血液が流れることで健康な状態を維持しているのです。

しかし、体の筋肉や関節が何かのきっかけで硬くなってしまうと、血の巡りを妨げる原因となります。

 

例えば、庭に水を撒くホースがどこかでねじれてしまうと、水の出が悪くなり、芝生や花に水が十分に供給されなくなります。

腰や骨盤、股関節周りの筋肉や関節が何らかの原因で硬くなってしまうと、血の巡りを阻害することになります。

そんな状態が続くことによって、腰痛が治りにくい状況となります。

 

 

長引く腰痛は呼吸機能の制限と深い関わりがある

 

私たち人間の体は呼吸をすることで、体のエネルギー源となる酸素を取り込んでいます。

呼吸によって酸素を取り込み、体の老廃物を排出しています。

そして、取り込んだ酸素は血液の流れによって全身に供給されています。

息を吸い込むたびに、胸や背中、お腹が膨らみ、息を吐き出す時にはこれらが縮みます。

まるで風船のように、体は呼吸をするたびに伸び縮みを繰り返しています。

 

 

しかし、背中や腰、お腹、首、胸といった筋肉や関節が硬くなると、呼吸のたびに体が伸び縮みする働きを阻害してしまいます。

この度の患者様は、腰や背中、お腹といった筋肉や関節が硬くなり、呼吸機能が制限されていたため、腰痛が長引いていました。

そのため、整体により硬くなった筋肉や関節の硬さを取り除き、柔軟にする施術を行いました。

すると、3回ほど治療をしたところ、患者様はコルセットをつけるのを忘れて来院されるようになったのです。

 

腰痛を治すためのコルセットの正しい活用法

 

実は、コルセットは使い方を誤ると、腰痛を改善するどころか、かえって悪化させる恐れがあります。

一般的に、コルセットは腰の負担を軽減し、痛みの緩和を目的としているとされています。

しかし現時点では、腰部コルセットや骨盤矯正ベルトの効果を示す科学的なデータは見当たりません。

以下に、論文や経験をもとにコルセットの適切な活用方法をまとめました。

 

腰痛に対するコルセットの効果と正しい着用ガイド

1. コルセットは急性の腰痛に対して2日までにしておく

ぎっくり腰をしたときや怪我で腰を痛めたときも、コルセットをつけるのは2日までを目安にし、徐々に外すように心がけることが大切です。

2. 腰痛に対してコルセットを予防法として活用する

人の体は呼吸によって酸素を取り込み、老廃物を排出しています。

しかし、コルセットでお腹や背中を圧迫すると、呼吸機能が制限されます。

マスクを着用して生活すると疲れやすくなる経験はありませんか?

それと同じように、呼吸を制限すると体は疲れやすくなります。

痛みや不安定感がなくなるにつれて、徐々にコルセットを外す時間を増やすことをお勧めします。

コルセットなしでは不安な場合、重いものを持ったり、中腰になる作業があるときにのみ着用するようにすると良いでしょう。

 

3. 腰痛が気にならない時間はあえてコルセットを外してみる

眠っているときやお風呂に入っているときに、腰痛を忘れられる患者さんが多数います。

つまり、コルセットなしでも腰痛がない時間があるのです。

また、歩く、友人と出かける、友人と話をしているときなども同様です。

上記3つのことを意識して、腰痛に対して、コルセットを上手に利用して頂ければ嬉しく思います。

長引く腰痛でお悩みでしたらご相談ください

 

 

最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。

このブログが腰痛でコルセットを手放せない方のお役に立てれば嬉しく思います。

しかし、このブログに書いたことを実践してもなかなか腰痛が改善しない場合、他にも原因があるかもしれません。

そのようなときは、どうぞお気軽にご相談ください。ブログを読まれた皆様のご健康をお祈りしています。

(監修:柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)

 

 

 

 


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