「朝起きた時から頭がズキズキして、立ち上がるとめまいがする…」
「仕事中に急に吐き気がして、集中できない」
「頭痛薬を飲んでも一時的にしか効かない」
このような症状で辛い思いをされている方は少なくありません。
家事に仕事に忙しい毎日の中で、こうした不調が続くのは本当に大変なことですよね。
でも、頭痛やめまい、吐き気は、体からの重要なサインかもしれません。
詳しくはブログをご覧いただけますと幸いです。
頭痛・めまい・吐き気の悩みを和らげていく新しいアプローチ
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
当院には、頭痛・めまい・吐き気でお悩みの女性の方が多く来院されます。
皆さんがよくおっしゃるのは、
「朝起きた時から頭が重い」
「立ち上がった時にフワフワしためまいがする」
「吐き気で食事も取れない時がある」
「病院で検査を受けても異常なしと言われた」
というお悩みです。
特に40代50代(シニア世代)の方は、仕事や家庭での責任が重くなる時期でもあります。
そんな中でこれらの症状が続くと、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
「家族に心配をかけたくない」
「仕事を休むわけにはいかない」
そんな気持ちで頑張ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ですがご安心ください、このブログでは頭痛やめまい、吐き気といった不調を和らげる方法をまとめています。
もし、頭痛やめまい、吐き気といった不調でお悩みでしたらこのブログがお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みください。
【重要】頭痛やめまい、吐き気ですぐに医療機関を受診すべき危険な兆候
頭痛、めまい、吐き気の原因として、まず1番に気をつけていただきたいのは、重篤な病気が隠れていないかということです。
以下のような症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。
【すぐに病院へ行くべき症状】
・ろれつが回らない
・今まで体験したことのないような激しい頭痛
・夜中に頭痛で目が覚める
・めまいで失神を起こす
・朝起きた時に嘔吐してしまう
・意識障害を引き起こす
また、めまいがずっと続いている場合や、吐き気が長期間続いている場合も、何らかの病気が隠れている可能性があります。
一度病院でスクリーニング検査を受けることをお勧めします。
頭痛・めまい・吐き気が起こるメカニズム
頭痛やめまい、吐き気は、二日酔いの時や船酔いをした時にも起こります。
これらの症状には共通したメカニズムがあります。
目の動きと筋肉の関係
人間の体には、目が動くと首の筋肉や背中の筋肉が緊張するという反射があります。
(これを前庭頚部反射(ぜんていけいぶはんしゃ)、前庭脊椎反射(ぜんていせきついはんしゃ)と呼びます)
例えば、電車の中で立っている時を想像してみてください。
電車が揺れると、自然に体がバランスを取ろうとして首や背中に力が入りますよね。
これと同じように、不安定な状況では体を固めて重心を低くしようとする働きが起こるのです。
めまいが起こる時は目が揺れているため、首や背中周りの筋肉が硬くなります。
頭痛・めまい・吐き気小脳と三半規管の働きと関係がある
吐き気やめまい、頭痛は、目の動きをコントロールしている小脳と密接な関係があります。
小脳は体の「バランス調整係」のような役割をしています。
料理をしている時のことを考えてみてください。
・まっすぐ立って調理台に向かう(平衡感覚)
・ 包丁で野菜を切る(複雑な動き)
・塩を少しずつ振りかける(繊細な動き)
・レシピを見ながら手元を確認する(目を一点に止める)
これらすべてを自然にできるのは、小脳が正常に働いているからなんです。
酔っぱらった人を想像してみてください。
フラフラと歩いたり、視線が定まらなかったり、突然吐いてしまうことがあります。
これは小脳の不調によるものです。
吐き気やめまい、頭痛と関係がある神経の反射
目の動きをコントロールしているのは耳の中にある、三半規管や前庭といった機能が障害されると、船酔いした状態やアルコールで酔った状態のような不調が引き起こされます。
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三半規管や前庭の画像はこちら
耳の中の機能が悪くなると神経の反射を介して、吐き気やめまい、頭痛が起こることになります。
頭痛やめまい、吐き気で病院で異常なしと言われた時の対処法
病院で検査を受けても「異常なし」と言われた場合、症状が和らぐ可能性があります。
重篤な病気が隠れていないと分かるだけでも、体への負担は軽くなるものです。
そのような時は、このブログで紹介する方法に取り組んでみてください。
頭痛やめまい、吐き気は血流の改善が鍵
小脳や前庭といった部分は、神経によってコントロールされています。
神経を元気にしていくことがとても重要です。
神経の中枢は脳です。
脳の働きを良くするためには、脳に栄養を送り届ける必要があります。
そして栄養を送り届けているのは血流です。
血液は体の「配達員」のような役割をしています。
血液の中には酸素と栄養がたっぷり含まれていて、それが脳や神経に運ばれることで、神経が元気に働けるようになります。
庭の植物に水をあげないと枯れてしまうように、脳に血液という「栄養たっぷりの水」が届かないと、神経の働きが悪くなってしまうのです。
頭痛やめまい、吐き気がお風呂に入ると症状が変化するとき
脳に異常がなく、重篤な病気が隠れているわけでもないのに、めまいや頭痛がする患者さんに質問をすると、
「お風呂に入っている時はどうですか?」
「体が温まった時はどのような症状になりますか?」
という問いに対して、
「めまいがひどくなる」「頭痛がひどくなる」「吐き気がひどくなる」
という方はいらっしゃいません。
むしろ、「めまいや頭痛、吐き気をその時は忘れている」「少し軽くなる」と教えてくださいます。
お風呂に入っている時は体が温まり、血流が促進されている状態です。
運動している時も同様で、動くことによって血流が良くなり、たくさんの呼吸をすることになります。
その結果、しばらくの間頭痛が和らいだり、めまいや吐き気が軽減するケースが見られます。
頭痛・めまい・吐き気を改善する3つの方法
病院でも「少し運動しましょう」「少し体を動かしましょう」とめまいの患者さんに言われる傾向があります。
体を動かすことによって、小脳や三半規管、前庭の働きを促すことが可能になるからです。
私がお勧めする、とても簡単にできる方法を3つご紹介します。
1. 遠くと近くを交互に見る
仕事中でもできる簡単な方法です。
遠くの景色を見たり、近くの景色を見たりすることを意識的に取り組んでみてください。
【実践方法】
・朝・昼・晩の3回
・各回10回ずつ
・遠くと近くを交互に見る
これだけで目の筋肉と神経回路を活性化できます。
2. 目をゆっくり大きく動かす
目をゆっくり動かすという働きは、たくさんの神経回路を活性化することが可能になります。
【実践方法】
・1時間に1回程度
・30秒くらいかけて四方を見る
・右回り、左回りと大きく目を動かす
・立ってできる方は立って、座ってできる方は座って
・めまいがひどい場合は寝た状態でも可能
部屋の四方を見るイメージで、ゆっくりと大きく目を動かしてください。
3. ウォーキング
ウォーキングは最も効果的な改善方法の一つです。
【ウォーキングの効果】
・歩いている間に自然と遠くと近くを見る
・ 道行く人を見たり、興味のあるものに目を向ける
・目をゆっくり動かしたり、地面を見て遠くを見る動作を繰り返す
・代謝機能を高め、体に必要なエネルギーを作り出す
30分のウォーキングを心がけることをお勧めします。
改善方法を続ける際のポイント
継続することが大切
上記3つの方法を1ヶ月ほど取り組んでみてください。
体は徐々に良くなってきます。
頭痛やめまい、吐き気といった症状も徐々に和らいでいく傾向があります。
症状がひどい時は無理をせず、できる範囲で取り組んでください。
体調に合わせて調整することが大切です。
頭痛・めまい・吐き気が1ヶ月続けても改善しない時の対応
上記3つの方法を1ヶ月取り組んでも症状が改善しない場合は、他にも原因がある可能性があります。
例えば:
・自律神経の乱れ
・ホルモンバランスの変化
・骨格の歪み
・ ストレスの蓄積
これらは日常のケアだけでは改善が難しいこともあります。
そのような時は、お早めにご相談ください。
頭痛やめまい、吐き気でお悩みでしたらご相談ください
シニア世代の頭痛・めまい・吐き気は、適切な対処法で改善できる可能性があります。
【今日から始められる改善方法】
1. 遠くと近くを交互に見る(朝昼晩10回ずつ)
2. 目をゆっくり大きく動かす(1時間に1回)
3. ウォーキング(30分)
まずは危険な兆候がないか確認し、病院で検査を受けることが重要です。
異常がない場合は、これらの方法を1ヶ月続けてみてください。
小さな積み重ねが、大きな改善につながります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
頭痛やめまい、吐き気でお悩みの皆様が、一日でも早く快適な毎日を過ごせるよう心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)