「肩を揉んでもその時だけで、すぐにカチカチになる」
「肩こりでマッサージを受けているが、すぐに肩が凝ってしまう」
こんなお悩みをお持ちの方にはこのブログがお役に立てると考えています。
マッサージをしても良くならない頑固な肩こりの治し方
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院 を開業しています院長の作尾大介です。
当院では
「肩を揉んでもその時だけで、すぐにカチカチになる」
「肩こりでマッサージを受けているが、すぐに肩が凝ってくる」
といったお悩みが多数寄せられています。
厚生労働省が行っている国民生活基礎調査を見ても、肩こりは女性では1位、男性では2位に入っています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/14.pdf
肩こりに関するデータは、国民生活基礎調査の健康状況に関する部分で取り上げられています。例えば、2019年の調査では、女性の自覚症状として「肩こり」が最も多く報告されており、次いで「腰痛」が多いことが示されています。
肩こりで長年お悩みの患者さんは、
- マッサージをしても
- 湿布を貼っても
- ネックレスや枕を変えても
思うような改善効果を得られなかったことを教えてくださいました。
ですが、当院では施術とともに「あること」をお伝えしたところ、1ヶ月経った頃には肩こりを忘れて生活されているケースがあります。
ですので、この度のブログにはマッサージをしても治らない、頑固な肩こりの対処方法を書きました。
もし、肩こりでお悩みでしたらぜひ最後まで読んでいただければと思います。
まだ湿布とマッサージには手を出すな!肩こりの対処法を公開
「肩を揉んでもその時だけで、すぐにカチカチになる」
「肩こりでマッサージを受けているが、すぐに肩が凝ってしまう」
「マッサージをしても次の日にはまた同じように肩が凝る」
当院に肩こりのお悩みで来院される患者さんも、問診の際にこのようなお悩みを教えてくださいます。
突然ですが、私たちの人間の体の筋肉は、スーパーで売っている鶏肉や食パンのような構造をしています。
鶏肉を強く指で押し込むと、鶏肉の繊維は潰れてしまいます。
また、食パンも押し込むと、パンが潰れてしまいますよね?
肩こりも同様に強く肩や背中の筋肉をマッサージすると、筋肉の繊維が潰れてしまうことになるのです。
肩こりを治すために必要なこと
私は修業時代、肩こりで整骨院に来院される患者さんに対して、凝り固まった筋肉にマッサージばかりしていました。
ですが肩こりでお悩みの患者さんは、次の日もまた次の日も
「もっと強く揉んでくれ」
「もっと長い間揉んでくれ」
と、同じように肩こりを訴え来院されていました。
当時は整骨院業界に入ったばかりで、肩こりに対してマッサージをすることで、よくなると考えていました。
しかし、長年経験を積み、凝り固った筋肉は、強くマッサージをしてもほぐれるどころか日に日に硬くなり悪くなることを学びました。
本当にマッサージを学んだ先生は、しこりのある筋肉をグリグリ揉むよりも、筋肉に軽く手をのせる程度の力で、繊細なタッチで施術をしています。
では、肩こりはどうして長引いてしまうのでしょうか?
そして、治すためにどんなことに取り組むと良いのでしょうか?
肩こりの原因と対処法についてまとめました。
マッサージをしても治らない肩こりの原因
1.肩こりは血行不良と深い関わりがある
私たちの体は、血液が流れることで酸素や栄養を全身に送り、老廃物を排出しています。
ですが、体に歪みや硬くなった筋肉があると血の巡りを阻害することになり、結果として肩こりが長引いてしまいます。
例えるなら、庭の植木や芝生に水をあげるガーデンホースが、どこかで曲がってしまっていると、水の流れが悪くなり、蛇口から水が十分に出ないようなものです。
肩や首といった肩こりと直接関わりの深いポイントだけに限らず、体の全身の歪みを整えることで、水道管の曲がりを直し、水(血液)がスムーズに流れるようにすることが、肩こりの改善につながると考えています。
2.肩こりはストレスによる影響を受ける
肩こりを起こす首や肩の筋肉はダイレクトに脳の状態を反映しています。
猫が怒っているときって、毛を逆立たせてますよね。
人間の場合はストレスで脳が興奮している時は、筋肉が硬直しやすい状態になります。
ですので、ストレスで脳が興奮状態になると、肩や首周りの筋肉も硬くなってしまうことになります。
この状況が続くことよって、肩こりを引き起こすことになります。
3.肩こりは日頃の姿勢が原因になる
ヨーロッパにあるピサの斜塔のように、人の体が歪んでいると、常にバランスを取るために力が入り、それが原因で筋肉が硬くなります。
特に、頭はボウリングの球と同じくらいの重たさです。
土台が歪んだとしても、首や肩周りの筋肉を働かせて、視線を水平に保とうとします。
でも、この状態が続くと、頭を支えている首や肩周りの筋肉に負担がかかることになります。
その結果、肩こりが起こります。
姿勢を改善することで肩回りの筋肉は柔軟になってきます。
これら3つの原因を改善することで、肩こりが和らいでくるようになります。
マッサージを受けても治らない肩こりを解消する3つの方法
肩こりをマッサージせずに自分で解消していく方法をまとめました。
とても簡単に取り組める方法ですので、ご紹介させていただきます。
まず前提としまして、この3つの方法に加えてマッサージを2週間ほど我慢してみてください。
肩こりが辛くてマッサージを受けているようでしたら、肩こりが良くなればマッサージは不要になります。
今までマッサージを受け続けてきた方には、辛いかもしれませんが、下記3つのことに加えてマッサージを我慢してみてください。
きっと改善への近道になることでしょう。
1肩こりは手抜きでできる運動を心がける
「ほら、やっぱり運動やん!どこ見ても運動、運動…」
と、思った方も少しだけお付き合いください。
運動といっても1日のうち5分間でもウォーキングをする。
お風呂上がりに開脚したり、ラジオ体操をする。
そんな簡単なことでも十分です。
肩こりの患者さんは体を動かしている時には、肩こりを忘れている傾向があります。
また、体を動かすことで、関節と筋肉はほぐれて血行不良を改善してくれます。
その結果肩こりが和らいでくる傾向があります。
ストレスによる肩こりは笑いで対処する
笑うという行為は人間にしかできない行為です。
笑いには、脳内のエンドルフィンという幸福感を満たすホルモンの分泌を促します。
笑うことでストレスのケアにまでなるわけです。
些細なことでいいので、おかしなことがあれば手を叩いて笑ってみたり、お腹を抱えて笑ってみたりすると、ストレスの発散になります。
また、笑うことで周囲の方も明るくなります。肩こりに加えてストレスを感じる時には少し大袈裟に笑ってみることをお勧めします。
3 肩こり解消の鍵はお風呂で温まること
入浴によって血流循環を促し、心身ともにリラックスできます。
湯船に2分でもいいので浸かるように心がけてみてください。
これだけで肩こりが和らいでくる傾向があります。
上記3つのことをマッサージを控えながら、3週間ほど継続してみることをお勧めしています。
当院でもマッサージや湿布に頼ることなく、肩こりを解消された患者さんがいらっしゃいます。
もし、肩こりでお悩みでしたらこちらのブログもお役に立てると思います。ぜひ、合わせてお読みいただけますと幸いです。
マッサージを受けても肩こりが治らない時はご相談ください
肩こりは、仕事や家事、育児にまで負担をかけてしまうこともあります。
しかし、適切な対策をすることで肩こりが良くなる患者さんがたくさんいらっしゃいます。
この記事で紹介した方法がお役に立てることを願っております。
それでも肩こりや頭痛が一向に良くならない時は、他にも何か原因があるかもしれません。
そのような時はお早めにご相談ください。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)