鍼灸治療とは
鍼灸治療は身体のツボや、筋肉のしこりに鍼やお灸を置き、怪我や病気から回復しようとする働き(自然治癒力)を引き出し、身体の痛みや不快感を和らげることができます。
一般的に鍼灸治療と言えば、東洋医学を想像されるでしょうが、現在では西洋医学の考え方も加わり、数々の臨床データをもとに様々な症状に対して、アプローチが可能となっております。
ゆえに鍼灸治療は、原因不明といわれる世界中の難病に対しても取り扱われています。
最近の研究では、鍼灸治療後にリンパ球や白血球数が通常よりも2~3倍増加し、その効果が3日ほど持続するという報告もあります。
※リンパ球や白血球は、身体の外から入ってきた細菌やウイルスと戦う働きをしています。リンパ球や白血球の数が十分で活発に働いている限り、病気にかかりにくくなるのです。
鍼灸治療は痛みを伴いません
当院で使用する鍼は、病院で使用する注射器の針と比べるとはるかに細いものです。病院の注射器の針先は、皮膚や血管を突きやぶるようにできているため刺すときに痛みを生じます。
しかし、当院で使用する鍼は髪の毛と同じ太さか、それよりも細い0.16~0.2ミリの鍼を使用しています。
そして鍼の先端は鉛筆の先のような形をしていてスムーズに入っていく構造になっており、鍼を皮膚に通すときの痛みはほとんど感じませんのでご安心ください。
なお、当院の鍼は滅菌されたディスポーザブル鍼という使い捨ての鍼を使用しています。一度使用したものは処分しておりますので、感染の心配は一切ありません。
自然治癒力が機能しない理由
人の身体には病気と怪我を治す力と、病気にならないように保つ力が備わっています。
ですが運動不足、食生活の乱れ、ケガやストレスなどにより、身体は日々影響を受けています。
そうすると内臓の働きが低下し、血液やリンパ液の循環を妨げ、筋肉や関節を硬くし自然治癒力が機能しない状態になります。
長引く身体の痛みやだるさは、このようなことが積み重なり、自然治癒力が機能しない状態になっているのです。
当院では何が原因となっているのか?
身体のどこが悪くなっているのか?
といったことを明確にしたのち鍼灸治療を行います。
触診によって原因をつきとめます
訓練された鍼灸師の手は、触診によって疾病をみつけだすことが可能です。
当院ではお腹や背中の皮膚を軽く触れることにより身体の内部の状態を調べ、原因を明確にして治療方針を定めます。これは西洋医学と東洋医学において重要とされている触診という方法で、レントゲンやCTといった画像診断では検出できない身体の不調を読み取ることができます。
当院で行う鍼灸治療の特徴
鍼灸治療は大きく分けて東洋医学(ツボや経絡を使って身体を調整する治療)と、西洋医学(解剖学や生理学に基づく治療)に分かれます。
ぎっくり腰や寝違えなど、急な痛みを伴う場合はツボや経絡を使い治療しますが、当院では主に、東洋医学と西洋医学の治療法を融合させた、“反応点治療”という鍼灸治療を中心に行います。
反応点治療とは
皮膚と内臓をつなぐ神経の働き
内臓は神経という一本のコードによって、皮膚や筋肉とつながっています。身体の表面を覆う皮膚は、刺激や温度といった環境変化を感じ取り、内臓は臨機応変に体内を変化させているのです。
寒ければふるえを起こし、筋肉を動かして熱が逃げないようにする。暑くなると汗がでるのも、神経がきちんと身体と内臓の働きをコントロールしているからです。
一方で内臓は、その状態を常に体表の皮膚や筋肉へと投影しています。あなたの知らないところで、皮膚と筋肉は内臓の状態を休むことなく反映し続けているのです。
このように神経は【内臓→皮膚と筋肉】【皮膚と筋肉→内臓】という経路で互いに情報をやりとりする機能があります。
なぜ反応点治療は効果があるのか?
このような経験はないでしょうか?
- 風邪をひく前に、身体の節々が痛くなる
- 食べ過ぎてお腹が苦しい
- お酒を飲み過ぎた次の日に身体が重たい
- 花粉症の時期になると目や喉がかゆくなり、頭が重たくなる
- 冷えるとお腹をこわす
実はこれらはすべて、体内(内臓や筋肉、血管)から送られている自律神経反射のサインです。
体内の不調は、自律神経を介して皮膚の表面にわずかなサインを送っているのです。
皮膚は常に体内から送られる情報を素早く感じ取り、自律神経反射によって休むことなくその状態を変化させ続けています。
体内に不調がある場合、表面の皮膚を触診した際に通常の皮膚とは異なる感触がみつかります。これを反応点といいます。
この皮膚や筋肉に現れる反応点に鍼灸治療を行うことで、痛みや重だるさはもちろん、体内の不調まで改善できます。
反応点治療は病気を根本から改善し、なおかつ定期的に治療を受けることで、病気にならないようにコンディショニングもできるのです。
反応点治療によって期待できる効果
- 痛みを和らげる
- 血流量の増加、循環不全の改善
- 免疫力を高め、病気や疾病の予防
- 怪我からの早期回復
- 冷えや虚弱体質改善
- むくみの改善
- 肩コリやだるさの改善
鍼灸治療で改善と予防が期待できる症状
神経痛、胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)、気管支炎、喘息、風邪および予防、糖尿病、更年期障害、冷え性、眼精疲労、中耳炎、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎)など
私の経験から
私は鍼灸師を目指しながらも、鍼を身体の奥深くまで進めていったときに感じる痛みが苦手でした。
これは鍼独特のヒビキと言われるもので、鍼を身体に入れていくとズーンとした身体の芯まで突き抜ける痛みが起きます。
特に、こり固まった筋肉に鍼をするとこのヒビキが起こり、初めてこれを体験したときには思わず「ウッ!」と声がもれました。
専門学校の授業で、同級生から鍼を受ける際に、このヒビキがいつ起こるのか怖くて、鍼の実習はリラックスできずにいました。
鍼灸師になる人間が、鍼が怖いとはなんともおかしな話ではありますが、当時の私は真剣に悩んでいたのです。
「何とかこの痛みが起こらない治療はないかな…」
と、試行錯誤している中で反応点治療に出会えました。
専門学校の最後の一年で反応点治療の創始者に、実技の授業をうけもっていただき、鍼に対する考え方が変わりました。
反応点治療は鍼を皮膚に通すときや、身体の深いところまで鍼を入れていくときに、痛みが起こらないように訓練されます。
ですから治療中ほとんど痛みがなく、練習で治療を受けながら居眠りをするほど心地よいものでした。
なおかつ治療後には、身体が軽くなり、呼吸がしやすい爽快感を味わえます。
「この治療法なら鍼のヒビキが苦手な私でも、自信をもって患者さんを治療できる。」
そう確信し、この先生から反応点治療を学びました。
あきらめないで!私におまかせください
当院には病院で糖尿病、緑内障、膠原病という診断を受け、現在の医療では治らないと言われた患者さんが治療を続けていらっしゃいます。
病院で治らないと言われたときは、本当にショックで
「目の前が真っ暗になって、何も考えらない…」
と、ある患者さんはおっしゃっていました。
ですが、整体治療と鍼灸治療を定期的に続ける患者さんから
「目の痛みが気にならなくなったから、友達と車で出かけてきた」
「身体のだるさが無くなったから、ゴルフに行く」
と、嬉しそうにご報告をいただきました。
私としても自分のことのように嬉しく思います。
もし同じように、長引く痛みでもう治らないと諦めかけているようでしたら、一度当院の鍼灸治療を受けてください。
私と一緒に身体のお悩みを解決しましょう。