「夜中に突然足がつって、痛みで目が覚めてしまう」
「寝返りを打った瞬間に、ふくらはぎがピーンと張って激痛が走る」
「水分補給をしているのに、一向にこむら返りが改善しない」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
夜中に足がつる「こむら返り」の原因と、今すぐできる3つの改善方法
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
当院にも、「夜中や明け方に足がつって困っている」という患者さんがたくさん来院されます。
特に夏の時期は、こむら返りでお悩みの方が本当に多くなります。
病院に行くと「水分をもっと摂ってください」と言われたり、漢方薬を処方されたりすることもあるかと思います。
毎晩のようにこむら返りで目が覚めてしまうのは、本当につらいですよね…
痛みで眠れなくなってしまうと、翌日の仕事や家事にも影響が出てしまいます。
そんな悩みを抱えている方は、決してお一人ではありません。
でも、なぜ夏にこむら返りが多くなるのでしょうか?
そして、どうすれば改善できるのでしょうか?
実は、こむら返りには「脳の疲労」が大きく関係しているんです。
今回は、なぜこむら返りが起こるのか、そして改善するための具体的な方法をご紹介させていただきます。
もし、ご自身やご家族がこむら返りでお悩みでしたら、このブログがきっとお役に立てると考えています。
ぜひ最後までお読みください。
こむら返りが起こる本当の原因|脳と筋肉の意外な関係
筋肉の動きをコントロールしているのは「脳」
「こむら返りと脳?何の関係があるの?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ここに改善の大きなヒントが隠されているので、少しお付き合いください。
私たちの筋肉は、実は自分の意志だけで動いているわけではありません。
例えば、お酒を飲みすぎた時のことを思い出してみてください。
コップを持とうとしても手元が狂ってこぼしてしまったり、まっすぐ歩けなくなったりしますよね。
これは、アルコールで脳の働きが鈍くなって、筋肉を適切にコントロールできなくなっているからなんです。
つまり、脳が疲れていると、筋肉の緊張とリラックスのバランスが崩れてしまうということです。
夏の環境が脳を疲れさせる理由
では、なぜ夏にこむら返りが多くなるのでしょうか?
夏は、外は35度を超える猛暑、室内に入ればクーラーで25度前後。
この10度以上の温度差の中を行き来することで、体は必死に体温調節をしています。
暑い時は汗をかいて体を冷やし、寒い時は血管を収縮させて体温を保つ。
この調節をすべて脳が行っているんです。
一日中この調節を続けていると、まるでずっと難しい計算問題を解き続けているように、脳はヘトヘトに疲れてしまいます。
汗と一緒に失われる大切なミネラル
さらに、夏は汗をたくさんかきますよね。
汗は99%が水分ですが、残りの1%にはマグネシウムやカリウムといった大切なミネラルが含まれています。
これらのミネラルは、筋肉の収縮と弛緩をスムーズに行うために欠かせない栄養素なんです。
つまり、夏のこむら返りは「脳の疲労」と「ミネラル不足」のダブルパンチで起きやすくなっているということです。
こむら返りを改善する3つの方法|今日から始められる対策
1. 正しい水分補給の方法|少しずつこまめに
「水分補給が大切」とよく言われますが、実は飲み方にコツがあるんです。
集中豪雨を思い出してみてください。短時間に大量の雨が降っても、土に浸透せずに流れていってしまいますよね。
私たちの体も同じで、一気にたくさん水を飲んでも、細胞に吸収されずに尿として出ていってしまうことがあります。
おすすめは「10分に1回、一口ずつ」の水分補給です。
暑い日は、ペットボトルを常に手元に置いて、こまめに口を潤すようにしてみてください。
2. 質の良い睡眠で脳の疲労を回復|寝る前の習慣を変える
脳の疲労を回復させるには、やはり睡眠が一番大切です。
でも、「なかなか寝付けない」「夜中に何度も目が覚める」という方も多いのではないでしょうか?
質の良い睡眠のポイントは、寝る1時間前からスマホやタブレットを見ないことです。
ブルーライトは脳を興奮させてしまうので、布団に入ってもなかなか寝付けなくなってしまいます。寝る前は、軽くストレッチをしたり、お気に入りの音楽を聴いたりして、リラックスする時間を作ってみてください。
3. 適度な運動で血流を改善|無理のない範囲で体を動かす
暑いと動きたくなくなりますよね。
暑いからといって、動かずにいると血流が悪くなり、こむら返りを起こしやすくしてしまうんです。
といっても、激しい運動をする必要はありません。お風呂上がりの軽いストレッチや、朝夕の涼しい時間帯の10分程度のお散歩で十分です。
心地よいと感じる程度の運動で、血流を促進してあげましょう。
こむら返りによる不調でお悩みでしたらご相談ください
こむら返りを改善するための3つのポイントをもう一度まとめます。
1. 水分補給:10分に1回、一口ずつこまめに
2. 質の良い睡眠:寝る前1時間はスマホを見ない
3. 適度な運動:お風呂上がりのストレッチや朝夕の散歩
この3つを、まずは1ヶ月続けてみてください。
多くの方が、こむら返りの頻度が減ったり、症状が軽くなったりすることを実感されています。
もし1ヶ月続けても改善しない場合は、姿勢の歪みや筋肉のバランスなど、他に原因があるかもしれません。
そんな時は、お一人で悩まずにぜひご相談ください。
当院では、お一人おひとりの症状に合わせた施術で、こむら返りの根本的な改善をサポートさせていただきます。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
皆様が痛みのない快適な毎日を過ごせますよう、心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)