
「治療を受けた後は、どのように過ごすといいですか?」
「今日はこの後、スポーツジムに行ってもいいですか?」
「同じ日の夜に飲み会の予定を入れているのですが、問題ないでしょうか?」
初めて来院された患者さまから、こういったご質問をよくいただきます。
体を整えたあとだからこそ、いつも通りに過ごしていいものか迷ってしまう。そんなお声を何度もお聞きしてきました。せっかく時間をつくって受けていただいた治療ですから、できるだけ良い状態を長く保っていただきたいと思っています。
そこで今回は、治療を受けた日の過ごし方について、当院が患者さまにお伝えしていることをまとめました。
この記事のまとめ
この記事では、整体や鍼灸の治療を受けた日の過ごし方について解説しています。結論は「いつもより控えめに過ごす」です。具体的には、長風呂を避ける、お酒と脂っこいもの・甘いものを控える、運動と仕事の量を減らす、の3つになります。
治療を受けた日は、どう過ごせばいい?
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
先に結論をお伝えします。
治療を受けた日は、「いつもより控えめに」お過ごしください。
具体的には、次の3つです。
- 長風呂は避ける(湯船につかるのは大丈夫です)
- お酒・脂っこいもの・甘いものを控える
- 運動と仕事の量を控えめにする
理由は、治療のあとの体が「回復に集中している最中」だからです。ここから、ひとつずつお話ししていきます。
1. なぜ治療を受けた日はだるくなることがあるのか?

治療を受けたあと、体がだるくなることがあります。
これは、体の巡りが良くなったサインだと当院では考えています。
これまで筋肉や関節が硬くなっていたところ、血液やリンパ液といった体液が滞っていたところ。そこがゆるんで、動き出します。すると、いつもより体の中の循環が良くなります。
長くお風呂に入ったあと、体がぽかぽかして、少しだるくなる。あの感覚に近いものです。
また循環が良くなると、体の痛みやだるさの要因となっているものも流されるので時として違和感がでることもあります。
このだるさや違和感は、回復していく途中で起こるものです。1日か2日もすれば、すっと抜けていきます。心配なさらなくて大丈夫です。
当日のお風呂はどうする?
湯船につかっていただいて構いません。
ただし、のぼせるような長風呂だけは避けてください。 当日は短めに切り上げていただき、翌日にゆっくり入っていただくと、体がすっきりします。
2. なぜお酒や脂っこいものを控えた方がいいのか?

治療を受けた日は、お酒・脂っこいもの・チョコレートなどの甘いものを控えてください。
理由は、肝臓と神経に負担がかかるからです。
私たちが飲んだお酒は、そのほとんどが肝臓で分解されます。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、体に入ったアルコールの90%以上が肝臓で代謝されると説明されています(厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールの吸収と分解」)。
そしてアルコールには、脳や神経のはたらきをおさえる作用があります(厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールの作用」)。
体を整えた直後は、神経がいつもより素直に反応してくれている時間帯です。その大事な時間にアルコールを入れてしまうのは、もったいないと感じています。
脂っこいものや甘いものも同じです。消化と分解の仕事が増えるぶん、肝臓が忙しくなります。
また、甘いものをとりすぎると体の炎症を助長すると言われています。
痛みやこりのある場所では、その炎症をおさえながら回復が進んでいきます。そこに炎症を強める材料を足してしまうのは、避けたいところです。
工事現場に例えてみます。
これから修復にとりかかろうとしている現場に、片づけなければならない荷物が次々と運び込まれてくる。そうなると、肝心の修復作業がなかなか進みません。治療を受けた日の体は、それに近い状態です。
夜に飲み会の予定が入っているときは?
「同じ日の夜に、飲み会の予定を入れてしまったのですが」
こうご相談いただくことも、少なくありません。この場合は、当日は控えていただくようお願いしています。
なお厚生労働省は2024年(令和6年)2月に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しています。生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、1日あたりの純アルコール量が男性40g以上、女性20g以上という目安が示されました(厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」2024年)。治療の日にかぎらず、お酒との付き合い方を見直すきっかけにしていただければと思います。
3. なぜ治療を受けた日は運動と仕事を控えめにするのか?

治療を受けた日は、筋肉や関節がやわらかくなっています。
例えるなら、流し込んだばかりのセメントです。まだ固まっていないので、上から力をかけると形が崩れてしまいます。
もうひとつ例えるなら、植えたばかりの植物です。根がまだ土に定着していないので、強い風が吹くと倒れやすくなります。
治療を受けた直後の体は、全体的にいつもより力が入りづらく、傷めやすい状態になっています。
ここが少しややこしいところです。体は軽くなり、いつもより動けるように感じます。 だからこそ、つい頑張ってしまいます。
そのお気持ちを分かったうえで、あえてお願いしています。治療を受けた日は、運動も仕事の量も控えめにしてください。
当日のジムはどうする?
「今日この後、ジムに行ってもいいですか?」
このご質問には、当日はお休みしていただくようお伝えしています。
軽い散歩やストレッチ程度でしたら構いません。筋トレやランニングは、翌日以降にしていただくと安心です。
治療を受ける前は、どう過ごせばいい?
ここまでは、治療を受けたあとのお話でした。実は、治療を受ける前の過ごし方でも、体の反応は変わってきます。
治療の1時間前から、食事を控える
食事をとった直後は、消化のために血液が胃腸に集まります。この状態だと、体がリラックスしきれません。
1時間ほど空けていただくと、治療を受ける準備が整います。
前日の寝不足とお酒を避ける
寝不足やお酒が残っている状態だと、体の回復力そのものが下がってしまいます。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は少なくとも6時間以上の睡眠時間を確保することが推奨されています(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」2024年)。必要な睡眠時間には個人差がありますので、あくまで目安としてお考えください。
体を休めてからお越しいただくと、回復する力が高まり、治療の効果も出やすくなります。
よくあるご質問
Q. 治療を受けた日に、お風呂に入ってもいいですか?
A. 湯船につかっていただいて構いません。のぼせるような長風呂だけ避けてください。翌日にゆっくり入っていただくと、体がすっきりします。
Q. 治療を受けた日にジムへ行ってもいいですか?
A. 当日はお休みください。軽い散歩やストレッチ程度でしたら問題ありません。筋トレやランニングは翌日以降がおすすめです。
Q. 夜に飲み会の予定があります。お酒は飲めますか?
A. 当日は控えていただくようお願いしています。せっかく整えた体を、いちばん良い状態で保っていただくためです。
Q. 治療を受けたあと、体がだるくなりました。大丈夫でしょうか?
A. 体の巡りが良くなったときに起こることがあります。1日か2日でおさまることがほとんどです。水分をとって、早めに休んでください。もし3日以上続いたり、痛みが強くなったりする場合は、遠慮なくご連絡ください。
Q. 当日、仕事は休んだ方がいいですか?
A. お休みいただく必要はありません。重い荷物を運ぶ、長時間立ちっぱなしになるといった作業を、いつもより控えめにしていただければ大丈夫です。
当院では、ほかにどんなことをお伝えしている?

ここまでお伝えした3つのことは、どなたにも共通するお願いです。
そのうえで当院では、症状がぶり返さないように、そして最短で体が良くなるように、今のお体の状態に合わせて、ご自宅での過ごし方やセルフケアの方法をお伝えしています。
お体に負担をかけることなく、無理のないペースで不調が良くなっていくよう、来院プランもご提案しています。
初めての整体が不安なのですが、大丈夫?

初めて整体を受けるとき、不安を感じるのは自然なことです。どんなことをされるのか、痛くはないのか、想像がつかないところがあると思います。
ですが、ご安心ください。
当院には、4歳のお子さまから90歳を超える方まで、幅広い年代の患者さまにお越しいただいています。そして、たくさんの喜びのお声を頂戴しています。
お一人おひとりの体に合わせて、力加減も進め方も変えていきます。分からないことは、何度でもお尋ねください。
動画でもお話ししています
この記事の要点を、1分半ほどの動画にまとめました。院長の作尾がお話ししています。お時間のないときは、こちらもご覧ください。
まとめ

治療を受けた日は、「いつもより控えめに」お過ごしください。
- 長風呂は避ける(湯船につかるのは大丈夫です)
- お酒・脂っこいもの・甘いものを控える
- 運動と仕事の量を控えめにする
そして治療を受ける日は、1時間前から食事を控え、前日の寝不足とお酒を避けていただくと、体の回復力が高まります。
体が軽くなった日ほど、つい動きたくなります。ですが、その1日だけ少しゆっくり過ごしていただくことで、良い状態が長く続きます。
お体に不調を感じるときは、どうぞお早めにご相談ください。早めにお越しいただくほど、回復までの道のりも短くなります。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまが痛みや不調に悩まされることなく、笑顔で毎日を過ごせますよう、心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
こころ鍼灸整骨院
兵庫県小野市
ホームページ
WEB予約:https://kokoro-ono.com/webyoyaku
TEL:0794-73-8630
参考文献・出典
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールの吸収と分解」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-002.html
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「アルコールの作用」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-003.html
- 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38541.html
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月) https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
※ 治療後のだるさや、治療当日の体の状態についての説明は、当院での施術経験にもとづく見解です。医学的な診断や治療に代わるものではありません。気になる症状が続く場合は、医療機関にご相談ください。






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