子供が背中を丸めている姿勢を見て、
「背中を伸ばしなさい」とか 「胸を張りなさい」といった注意をしたことってありませんか?
実際、私も子供の頃親から同じような注意を受けました。
ですが、ちょっと考えてほしいことがあります。
そもそも良い姿勢って何なのか?
姿勢が悪いとなぜダメなのか?
もし、お子様の姿勢のことでお悩みでしたら、このブログを最後まで読んで頂ければと思います。
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こんにちは、兵庫県小野市こころ鍼灸整骨院院長の作尾です。
今日は子供の正しい姿勢について書いています。
このブログを読むことで、お子様が悪い姿勢をしていた時に
「背中をのばしなさい」「胸を張りなさい」と、いった注意ではなく、これからお子様が成長していくとともに、正しい姿勢を身につけていけるよう指導できるようになれます。
子供は姿勢を正す方法をわかっていない
当院では、過去にお子様の姿勢に悩む親御さんを対象に
「正しい姿勢を身につける治療体験会」を開催させて頂きました。
その時子供たちからアンケートを頂くと、
「お父さんや、お母さんから『姿勢を正しなさい!』と、言われてもどうすればいいかわからなかった」
「様々な検査をして、写真をとってもらったことで、自分の姿勢がどうなっているのか理解できた。今日先生から教えてもらったことを守り、良い姿勢にしていきます」
と、いった声を頂きました。
実は、子供たちも良い姿勢にしたいと思っていても、いったいどうすればいいかわからないんです。
「気を付け」の姿勢は本当に良い姿勢なのか?
正しい姿勢を想像するとしたら、一体どんな姿勢を想像されますか?
きっと気を付けの姿勢のように、ピシッと背中を伸ばした姿勢を想像されるのではないでしょうか?
姿勢のことを詳しく書いた治療家向けの本「ケンダル 筋:機能とテスト」によると
気を付けのような「軍隊姿勢」をすると、骨盤と股関節をつなぐ筋肉を硬くさせてしまうことがわかりました。
そうなると、腰痛を患うことになりかねません。
子供の悪い姿勢を治そうと、注意をしても、それ自体が体を悪くしてしまう原因になっていたとしたら、シャレにならないですよね…
ですので、この機会に正しい姿勢の知識を覚えておいてください。
そもそも正しい姿勢って?
一般的に正しいといわれる姿勢は、立った時に足の外くるぶしから股関節、肩関節、そして耳たぶまでが一直線になっている状態です。
また、前後から見た時に、左右対称になっている姿勢が理想と言われています。
姿勢が悪くなる原因は?
全国の小・中学校の先生からのアンケートによると、子供の背中がぐにゃと曲がっていることに違和感を感じているとのこと。
※表は姿勢がいい子はぐんぐん伸びる!ナツメ社の本から
データはこどもの体と心・連絡会議2015「子供のからだの調査2015」を参考にしています。
原因の一つに、外で遊ぶ機会が昔と比べて減っていることによって、体力が低下したことがあげられます。
また、昔と比べると遊び方が変わり、テレビゲームやスマートフォンで遊ぶ機会が増えました。
そのため、背中を丸めて生活する機会が増えているのです。
学校の先生からの報告によれば、子供が立っている姿勢を保持できずに授業中に座り込んでしまうこともあるようです。
ですので、なるべく早い段階で正しい姿勢を維持できる体力とバランス感覚を身に着けることをお勧めします。
体が歪むとなぜ良くないのか。
背中を丸めた悪い姿勢は、重力を肩や首、背中で受けてしまうので、疲労が蓄積され筋肉や関節を硬くしてしまうのです。
その結果、硬くなった筋肉が首や肩回りの血管を圧迫することになります。
脳は活動するうえで酸素と栄養を必要としますので、その栄養を血液で供給しています。
そのため、血流が悪くなると集中力を妨げる原因になっていることが分かりました。
また、脳からの命令は背骨からでる神経によって筋肉を動かしているため、姿勢が悪くなると運動神経の発達まで妨げます。
その結果、とっさの動きに反応できずに怪我をしやすくなることも…
テレビで見る金メダルを取ったスポーツ選手を想像してもらうと、みんな背中が伸びた綺麗な姿勢をしていますよね。
思春期の子供の体はまだまだ成長段階で、骨格は完成していません。
だから、できるだけ早い段階で正しい姿勢に矯正しておく必要があります。
姿勢のゆがみは内臓の不調を起こすことも…
姿勢が悪くなることで背骨がゆがむと、自律神経に悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。
背骨からは内臓に向かって神経が伸びています。
ですので、内臓の不調は背骨に投影し、また背骨の不調も内臓に影響を及ぼしてしまうこともあります。
正しい姿勢で生活することで、便秘や生理痛といった体の不調も改善できる可能性があるんです。
姿勢と呼吸
私たち人間は1日に約2万8千回以上の呼吸を繰り返えしています。
そして、呼吸をする度に胸が大きく膨らみ、息を吐き出すために胸がしぼむと言うメカニズムがあります。
しかし、姿勢が悪くなってしまうと、重力が首や肩、背中にかかってしまい、背中や肩の筋肉を硬くして先ほど述べた呼吸のメカニズムを阻害してしまうのです。
正しい姿勢手に入れるために知っておいてほしいこと
ちょっと思い出してほしいのですが、
・はじめての電車通学
・慣れないチームでの部活
・はじめての就職
と、どの局面でも大変だった経験ってありませんか?
正しい姿勢をキープすることもこれと一緒です。
最初は大変ですけれども、慣れてくると意識せずにできるようになってきます。
コツコツと継続して背中の伸びた正しい姿勢を維持する筋力を身につけましょう。
姿勢を良くするために効果的な3つのこと。
1.少しでも良い姿勢でいる時間を長くする。
あまり知られていないことですが、
背中を丸めた悪い姿勢の場合、背骨を横から見るとC字状の形をしていますが、胃を前に突き出すことにより、背骨は本来のS字状の形を作り、余分な筋肉の緊張を取り除く効果が期待できるのです。
最初のうちは5分でいいので、胃を前に出して、背中の伸びた姿勢をキープできるように意識してみましょう。
2.長時間座った後は、背中を伸ばすストレッチを
背中を丸める姿勢とは正反対のことを、運動に取り入れてみる。
具体的には、
①座った姿勢のまま背中で手を組み
②息を吸いながら、肩甲骨を引き寄せる
③ゆっくりと頭を後ろに倒し、5秒間ほどキープします。
この工程を3回ほど繰り返してください。
※このストレッチは「姿勢がいい子はぐんぐん伸びる」という本を参考にしています。
とてもわかりやすい本でですので、お子様の姿勢でお悩みでしたらぜひ読んでみてください.
3. 子供と遊び教育を
最近の子供たちの姿勢を維持する力は、昔と比べると体力が低下していることが原因の一つです。
子供の姿勢を維持する筋力をつけるためにも、休日や空いた時間はできるだけ外にでて体を動かすことをお勧めします。
お子様が小さいときは、一緒に走り回り、スキンシップをとることでお子様の体力は発達してきます。
即効性はなくてもお子様とふれあい、愛情を注ぐことでお子様は健康かつ、朗らかに育っていきます。
もし、お子様の姿勢でお悩みで位したら、上記3つのことを今日からでもお子様と一緒に取り組んでみてください。
これからは、お子様にも、自分にも正しい姿勢を矯正できることと思います。
子供の悪い姿勢に隠れた怖い病気
先ほどお伝えした運動を継続しても一向に姿勢が変化しない場合、ひょっとすると背骨が固まってしまう「側弯症」という病気の可能性もあります。
※側弯症につきましてはこちらの記事をご覧ください。
側弯症は現在の日本の医療ではひどくなると、手術でしか治らないといわれている怖い病気です。
ですので、早期発見、早期対処が側弯症を予防する一番の方法です。
もし、お子様の姿勢が一向に改善しない時には、お近くの病院やシュロス法という資格を持った治療院にご相談ください。
こころ鍼灸整骨院では、側弯症に特化したシュロス法という技術を用いて、沢山の側弯症の子供たちを施術しています。
もし、病院でお子様が側弯症と診断を受けた時は、お早めに当院までご相談ください。
その時は私と施術に取り組んでみましょう。
この度のブログの内容や運動を3分程度の動画にまとめています。
さらに詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください。
まとめ
・子供の悪い姿勢は、集中力や運動神経にまで悪影響を与えている。
・背骨のゆがみは内臓の機能まで悪くすることもある
・姿勢が悪くなると、呼吸と血流循環を阻害し、脳が活動するうえで必要な酸素と栄養の供給を妨げることになる。
・姿勢を改善するには、姿勢を保持する筋力をつける。
・時に子供の悪い姿勢には「側弯症」という病気が隠れていることがあるので注意が必要
こころ鍼灸整骨院は、
・他人には理解してもらえない痛みや苦しみ
・もう治らないとあきらめかけている
・年だから仕方ない
このようなお悩みに寄り添い、痛みを改善する完全予約制・自費治療専門の鍼灸整骨院です。
私は治療を通じて患者さんの幸せを分かち合いたいと考えています。
もし、お悩みや不安があるようでしたら私にご相談ください。
あきらめる前に私と治療に取り組みましょう。
初診料 3000円(税別) 一回治療費 7000円(税別)
自費診療専門、完全予約制の治療院です。
※健康保険・自賠責保険は取り扱っておりません、ご了承ください。
お体のことでお悩みでしたら、LINEでお問い合わせいただければ、可能な限り迅速に対応します。↓↓
背中を伸ばすストレッチ頑張ってます
コメントありがとうございます!
コツコツ継続して、姿勢を良くしていきましょう!
次お会いしたときの変化を楽しみにしております♫