「くしゃみをした途端に腰に激痛が走り動けなくなった」
「軽いものを持ちあげたら腰が伸びなくなった」
こんなことがきっかけでぎっくり腰になった、というご相談を、主婦の方からよくいただきます。
最近寒くなってきましたので、ぎっくり腰になる方が増えています。
ですので、ブログにその対処法と予防法を書かせていただきました。
定期的に、ぎっくり腰の耐えがたい痛みを体験しているようでしたら、このブログを参考に対処法や予防法を身に着けていただきたいと考えています。
こんにちは、小野市こころ鍼灸整骨院院長の作尾です。
この度は寒くなってきたときに、主婦の方に起こる「ぎっくり腰」について書かせていただきました。
毎日の家事や介護、子育てといった主婦の大変な仕事は、肉体的な疲労もさることながら、ストレスや運動不足によって心身ともに疲れている方が沢山いらっしゃいます。
「おい!あんた男やからそんな主婦の大変さはわからんやろ!」
というツッコミはなしで。
このブログは、私が2005年から施術を続けてきた中で、主婦の方のお体をみさせていただいた経験から書くことをお許しください。
主婦の仕事って誰からも評価されることもないうえ、遅くに帰ってくる旦那様の体を気遣い、生活を送られている方も多いのではないでしょうか。
実は、当院でもそういった主婦の方からお話をお伺いしております。
夜遅くに帰宅する旦那さんの晩御飯を作ったり、子供の習いごとで必要な準備をしていると気が付けば12時をまわり、寝るのは深夜2時頃になってしまう...
夜遅くまで仕事をしたからといって、次の日もゆっくり寝ていられないのが主婦の立場ですよね…
こうしてため込んだ疲労が、物を持ち上げる、くしゃみをする、子供を抱き上げる、といったことがきっかけになり、ぎっくり腰を起こしてしまうんです。
何度もぎっくり腰を繰り返す方は、本当の原因がそのまま残っている可能性があると私は考えています。
この機会にぎっくり腰を起こしにくい体づくりの方法を身に着けて、ぎっくり腰を度々起こす習慣から卒業しませんか。
ぎっくり腰はなぜおこるのか?
ぎっくり腰になると、控えめにいっても痛くて動けないほどの辛さです。
この痛みを毎年のように味わうなんて、考えられませんよね。
ですが、なぜ普段なら何ともない
「ものを持ち上げる」「くしゃみをする」「立ち上がる」と、いった些細なことで発症するのかというと。
日常の中で
座っている時に足を組む
片足に体重をかけて休めの姿勢で立つ悪い癖
暴飲暴食
ストレス
不摂生
運動不足
といったことが、体の筋肉や関節をかたくして、普段ならなんともない動作がきっかけになり発症すると私は考えています。
暴飲暴食や偏食がぎっくり腰の原因になる理由
食べ過ぎたり、飲みすぎたりして内臓に負担をかけてしまうと、背骨と内臓をつなぐ神経を介して反射が起こり(内臓体性反射)、腰回りの筋肉を硬くすることがあると考えられています。
また、東洋医学でも背中には胃腸、肝臓、腎臓と関係したツボが多数あり、内臓に負担をかけてしまうと筋肉が硬くなり、ぎっくり腰が起きやすい状態になると考えられています。
寒くなってきて体が冷えてしまうと…
「冷えは万病のもと」ともいわれています。
体が冷えてしまうと血流循環が悪くなり、筋肉に疲れがたまりやすくなるため、体を痛めやすくなると考えられています。
さらに、東洋医学では冷えることによって、腰や足に力が入りにくくなるともいわれています。
度々ぎっくり腰を起こす方は、日ごろから冷たい飲み物や食べものは避けて、体を温めるように心がけましょう。
こんな症状に当てはまらないか確認してください!
以下の項目に該当する場合は早めにお近くの医療機関に相談しましょう。
- 発症年齢が20歳未満か55歳超
- 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)
- 楽な姿勢がない、動作と無関係で絶え間ない痛みが続くとき
- 胸部痛
- 悪性腫瘍の病歴
- 長期間にわたるステロイド剤の使用歴
- 非合法薬物の静脈注射、ガンやHIVの病歴がある
- 全般的な体調不良
- 原因不明の体重減少
- 発熱
- おしっこや便が漏れる、お尻周りの感覚がない
- 背骨をたたいた時の鋭い痛み(叩打痛)
- 広範囲に及ぶ神経の症状(しびれる、冷感がする、チクチクする等)
- 腰を軽く曲げるのもできないほどの制限
もし、これらに似た症状があり不安なときは、些細なことでもかまいませんので、まずは医療機関にご相談ください。
ぎっくり腰を予防するために日常で気を付けてほしい3つのこと。
1.足先を平行にして立つ
片足に体重をかけたり、座っている時に足を組む癖がつくと、股関節や骨盤、背骨周りの筋肉を硬くすることとなります。
そのせいで硬くなった筋肉が血流循環を阻害することとなり、ぎっくり腰を起こしやすい状態になってしまうのです。
自分が足をくんでいる、片足に体重をかけて休めの姿勢をしていることに気が付いたら、足先を平行にするよう心がけてください。
2.お風呂はゆっくり温まる
もし、お風呂をシャワーだけで済ましている方がいらっしゃるようでしたら、今日から湯船につかり体を温めるように心がけてください。
お風呂に入り、体を温めることは、疲れをやわらげ、血流循環を促すことにつながると考えられています。
また、体を深部から温めることは、免疫の働きを助けるともいわれています。
これから先も健康に過ごしていただくために、入浴を心がけてみてください。
3.コルセットからは早く卒業しましょう!
ぎっくり腰を頻繁に繰り返す方から、「今まで何度もぎっくり腰をしたから、予防のためにコルセットを毎日つけているの」というお話をお聞きすることがあります。
きっと今までぎっくり腰でつらい思いをしてこられたのだと思います。
ただ、コルセットに頼りすぎると、お腹まわりの筋肉を使う機会が減ってしまうのではないかと私は考えています。
私は、コルセットはつけても2日くらいまでにしておくことをおすすめしています。
あとは、今日は引っ越しの手伝いをする、いつもよりも重いものをたくさん持つといったときに予防として使用するようにしてください。
上記3つのことを日常で実践してみてください。
日常の中でぎっくり腰を予防することにつながると私は考えています。
もし、ぎっくり腰になってしまったら…
それでもぎっくり腰になってしまった時のために、なるべく楽に過ごすための方法をお伝えしておきます。
・安静にするよりも、痛くない範囲で積極的に動く。
痛みを我慢して動け!というわけではありません。
痛くない範囲でなるべく動くように心がけてください。フィンランドで行われた研究(Malmivaaraら、1995年)でも、ぎっくり腰のような急な腰痛では、安静にしているよりも痛みの範囲内でふだんの生活を続けた方が、仕事を休む日数などの点で良い結果だったと報告されています。
・冷やすよりも温めることをおすすめしています。
時々、よく聞く情報をそのままうのみにして、かえって回復に時間がかかってしまう方もいらっしゃるので注意してくださいね。
私は、ぎっくり腰は怪我や外傷とは違って、痛くなったところに疲労が蓄積された結果として痛みが起きていると考えています。
ですので、痛みのあるところを冷やしても、あまり楽にならないことが多いと感じています。
どうしても冷やすとしたら1回だけにしてください。
実は、急な腰痛では、温熱シートで腰を温めることで短い期間の痛みや動きにくさが少し和らいだという報告があります(コクラン・レビュー、Frenchら、2006年)。お風呂につかって体を温めることも、私はおすすめしています。
こういったことに取り組んでも度々ぎっくり腰を起こす方は、一度施術を受けて、体全体の状態を見直してみることをお勧めします。
もし、何度もぎっくり腰を起こすようでしたらお気軽にご相談ください。
まとめ
ぎっくり腰は「ものを持ち上げた」、「くしゃみ」をしたことはきっかけで、日ごろの生活習慣や、体の使い方、暴飲暴食、ストレス、不摂生といったことが関係していると考えている。
冷えて体が硬くなると筋肉を硬くして、ぎっくり腰になりやすくなる。
急な腰痛はレッドフラッグと言って、ぎっくり腰との鑑別が必要
ぎっくり腰を予防するために、足先を平行にして立つ、お風呂はゆっくり温まる、コルセットは早めに卒業することが大切。
ぎっくり腰になったら痛くない範囲で積極的に動く、冷やすよりも温めることをおすすめしている。
ぎっくり腰になった時の対処法を動画で解説しています。
お時間のある方はこちらの動画をご覧ください。
なお、痛みが続く場合や強い場合、しびれや発熱などをともなう場合は、医師の診察が必要な場合があります。気になるときは、医療機関にもご相談ください。
※効果には個人差があります
監修 柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾 大介

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