「主人が夏になると体調不良で会社を休む日が増える。これって夏バテ?」
「旦那が夏の暑さのせいか、いつも青い顔をして元気がない」
このブログでは夏バテの原因や対処法についてまとめています。
主人の夏バテ対策:原因と治し方、家族だからこそできる効果的なサポート
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています、院長の作尾大介です。
暑い日が続くこの季節、当院に来院なさる患者さんより
「主人が夏バテで困っている」
「旦那が夏の暑さのせいか、いつも青い顔をして元気がない」
というお悩みをよく聞きます。
詳しくお話を伺うと
「主人が夏バテで頭痛がするって言うんです」
「夏バテで食欲がないって…どうしたらいいのですか?」
「毎年夏になると主人が会社を休むんです。病院に行っても良くならなくて…」
とのこと。
ご家族がこのような状況でしたら、不安になるのも無理のないことかと思います。
ですので、この度は夏バテについてブログにまとめました。
もし、ご家族やご自身が夏バテで苦しんでいる時にはこのブログがきっとお役に立てると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
夏バテの原因:なぜ主人が夏バテになるの?
8月に入り、兵庫県小野市も35℃を超える気温が続いています。
これだけ暑いと心身ともに疲労が溜まるのも無理のないことだと思います。
まず、夏バテの原因は何なのか?夏バテの原因を知ることで対策も可能だと考えます。
夏バテの原因についてまとめました。
1. 体温調節のエラーが夏バテを引き起こす
夏バテの主な原因の一つは、室内と外の温度差が影響します。
人の体温はおよそ36℃〜37℃に自動的に設定されています。このように平熱を常に一定に保つ働きは、体の自律神経によって調整されています。
しかし、真夏には、外の暑さとエアコンの効いた室内の涼しさの間を頻繁に行き来することになります。
そのため、体温調節を頻繁に行うことで体は疲労してしまいます。
これも夏バテの原因の一つになっています。
2. 活動量の減少が夏バテの原因に
夏の暑さによっていつも以上に体を動かす機会が減るのは仕方がないことだと思います。
私たちは呼吸によって取り込んだ酸素、食事によって取り込んだ栄養を体を動かすことによって代謝し、エネルギーに作り替えています。
そして、生命活動を営むために、エネルギーを消費しています。
しかし、体を動かす機会が減ってしまうと、エネルギーが少ない状態になってしまいます。
車はガソリンで動いていますが、私たち人間の体はエネルギーを基に活動しています。
ですので、活動量が減少した状態では、いつもと同じようにエネルギーつくことができません。
その結果、エネルギーをなるべく消費しないで生活するようになり、いわゆるエコモードの状態になっています。
これだけ暑いと体は体温調節や発汗の調節を常に行っているため、いつも以上に仕事の量が増えています。
それにもかかわらずエネルギーがない状態ですので、夏バテのように体がだるくなってしまう傾向があります。
3. 気圧の影響で夏バテの症状が悪化
夏は低気圧になる傾向があります。
気圧が低くなると空気中の酸素が少なくなり、体に不調が起こりやすくなります。
低気圧によって空気中の酸素が薄くなると、体のエネルギーを作る原料である、酸素を呼吸によって取り込む量が減ってしまいます。
その結果、いつもよりも体のエネルギーが少ない状況になり、体がだるくなる傾向があります。
4. 自律神経の乱れが夏バテを悪化させる
突然ですが、人の体は自律神経によって、環境に応じた反応ができるように調整されています。
自律神経には、活動するときに優位に立つ交感神経と、食事や休憩、睡眠など体の回復を促すときに優位に立つ副交感神経という2つの神経があります。
自律神経はまるで自動制御装置のように、日常生活の中で活動するときには交感神経が優位に立ち、体を休めるときには副交感神経が優位に立つように自動的に制御されています。
例えば、仕事をするときや、今から運動する時には交感神経が優位に立ち、血の巡りや呼吸も活発になります。
それとは反対に休憩したり、ゆったりと食事をするときには副交感神経が優位に立ち、血の巡りや呼吸は緩やかになり、体がリラックスするように働きます。
自律神経は気圧の影響を受けています。
高気圧の時には、体は活動的になり交感神経が優位に働く傾向があります。
それとは反対に低気圧の時には、副交感神経が優位に働き、体はリラックスする傾向があります。
夏になんだか体がだるくてやる気が起きない、体が重だるいといった夏バテの症状が起こりやすい理由は低気圧の影響で、副交感神経が常に優位になっていることも一つの原因です。
夏バテの症状:家族のどんな変化に気をつければいいの?
夏バテは様々な症状を引き起こします。ご主人に以下のような変化が見られたら、夏バテのサインかもしれません:
- 疲労感や倦怠感
- 食欲不振
- 頭痛
- 吐き気
- めまいや立ちくらみ
- 不眠や寝つきの悪さ
- 朝起きられない
- 集中力の低下
これらの症状が続く場合、単なる疲れではなく夏バテの可能性が高いです。
もし、上記の症状が続く時には以下の対処法を試していただければ幸いです。
家族の夏バテをサポート!即効性のある夏バテ対策と治し方
1. 質の良い睡眠をサポートして夏バテを治す
寝室の温度を快適に保ち十分な睡眠をとれるよう環境を整えましょう。
寝る2時間前はスマホやテレビを控えめにすることをおすすめします。
2. 軽い運動を促して夏バテ対策
夏バテの時は、少し体を動かすことで代謝機能を活性化できエネルギーを作ることが可能です。
ですので、朝や夕方の涼しい時間に10分程度のウォーキングがおすすめです。
室内でできる開脚や背中を伸ばすストレッチも◎。
「一緒にちょっと散歩しない?」
「一緒にこのストレッチをやってみよっか?」
と誘ってみることをおすすめします。
最初は数分でいいので、コツコツと継続すると体が元気になることを実感できる可能性があります。
3. 規則正しい生活リズムを作って夏バテを予防
できるだけ同じ時間に起きて寝る習慣をつけられるよう、さりげなくサポートしてみることをおすすめします。
生活リズムが整うと、体内時計がリセットされ心身ともに健康になるメカニズムがあります。
4. 夏バテに効く食事を準備
- 梅干しや酢を使った料理で食欲増進
- 青魚やレバーなどのビタミンB群が豊富な食材を取り入れる
- 冷たいそうめんより、温かい鶏がゆなどで胃腸にやさしく
ビタミンやタンパク質を豊富に含む食事をとることで、睡眠の質を高めることが可能です。
鰻や栄養価の高い食事、サプリメントを試しても効果がない場合は、根本的な原因に対処する必要があるかもしれません。
5. 水分補給を忘れずに:夏バテ予防の基本
こまめな水分補給を促しましょう。麦茶やレモン水など、飽きずに飲めるものを用意しておくと良いでしょう。
ポイントは15分に一口水を含むこと(口の中を湿らす程度でいい)を心がけると上手に水分を吸収できるようになります。
音声 https://spotifyanchor-web.app.link/e/cgi6hQEKDMb
ご家族の夏バテが続く時はお早めにご相談ください
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
もし、夏バテでお困りでしたら、上記の5つの対策に取り組んでみてください。
ただ、一向に夏バテの不調が治らない時には、他にも何か原因があるかもしれません。
そんな時はお早めにご相談ください。
このブログが夏バテでお困りの方のお役に立てれば幸いです。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)