ここ最近、腰痛を訴える患者さんが急増しています。
「何でなんかな?」
と、腰痛を訴えてこられた患者さんの共通点を調べさせていただくと、驚くことがありました。
腰痛を訴える患者さんのお話を分析してみると、皆テレワークを初めているとのことでした。
中には腰痛をこじらせて、ぎっくり腰で駆け込んできた患者さんまでいらっしゃいました…
新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言後からテレワークを導入する企業が増えました。
ですが、どうしてテレワークになってから腰痛の患者さんが増えるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
自粛生活中に増えた…テレワークや事務作業による腰痛の原因
当院に腰痛を訴えて来院なさる患者さんのお話を伺うと、
「事務作業を長時間すると毎回のように腰痛が起こる」
「床に座布団を引いて作業をしてから、腰痛がきつくなった」
と、教えてくださいました。
この度腰痛を訴える患者さんには共通して、股関節や骨盤まわりの筋肉がかたくなっていたのです。
なぜ、このような骨盤や股関節のゆがみと、筋肉のかたさは起こるのでしょうか?
私の18年間の臨床経験から考えさせていただくと、
座りっぱなしの姿勢が続くときや足を組むという姿勢が腰痛の原因になっていることがあります。
こうしたゆがみと腰や骨盤、股関節まわりの筋肉を整体や鍼灸施術によって整えていくと、徐々に腰痛が良くなってくるように感じています。
腰痛の原因は姿勢と関係?座椅子から椅子に変えるだけで予防できるのか
座椅子や床に座布団を引いて座ったままの姿勢って、背中が丸くなります。
さらに、あぐらは股関節や骨盤まわりの筋肉をかたくすることになるのです。
私たち人間の体は、血液によって栄養を送られているのですが、股関節や骨盤の筋肉がかたくなってしまうと、腰の筋肉に栄養を送る血のめぐりを阻害することになります。
ほら、長いこと正座をした後って足が動きにくかった経験ってありませんか?
あれって正座を長時間したことによって、筋肉がかたくなり、血液の流れや神経を圧迫するために足が動きにくくなってしまうのです。
それと同様にあぐらや、正座、脚を崩した体勢で長時間座っていると筋肉がかたくなり、腰や骨盤、股関節まわりの筋肉をかたくしてしまい、筋肉が栄養不良になってしまうのです。
ですので、床に座って作業をした後は腰が伸びにくかったり、
あぐらの姿勢で長時間座っていると太ももの外側がしびれてくることもあります。
こうして筋肉がカチカチに固まった状態で、動こうとしたときに腰痛が起きることになります。
できれば椅子に座って仕事をしたいものですね。
テレワークや事務作業中に腰痛を予防する3つの方法
1.股関節を動かしてみる
椅子に座った状態で足を伸ばし、足裏でバイバイをしてみると、股関節や骨盤まわりの筋肉をほぐす事ができます。
2.1時間に1回は体勢を変える
仕事に没頭すると、1.2時間は座りっぱなしになることもありますよね。
ですので、私の場合1時間に1回くらいのペースで立ち上って腰を伸ばしたり、少し歩いたりしています。
こうするだけで、腰にかかる負担を軽減することが可能となります。
3.お風呂はゆっくりと温まる
腰痛を訴える方にお話を伺うとほとんどの方が忙しいからとのことで、シャワーで済ましていらっしゃる方が多かったです。
お風呂にゆっくりと浸かることで、硬くなった筋肉がほぐれ、血のめぐりが良くなり、体の回復を促せます。
新型コロナウイルスの報道が続いていたため、心身ともに疲労されていらっしゃる方もいます。
さらに、お風呂はリラックスできる効果もありますので、こんな時こそゆっくりと湯船つかりたいものですね。
今からできるテレワークによる腰痛予防法
テレワークや事務作業後の腰痛を予防する方法を動画にまとめています。
2分くらいの動画ですので、お時間のある時にご覧いただけますと幸いです。
まとめ
テレワークによる腰痛を予防する方法は、床に座ってするよりも椅子に座ることで予防しやすい。
あぐらや、足を組む姿勢は骨盤や股関節まわりの筋肉をかたくし、体にゆがみを起こしやすい。
結果腰痛の原因になる。
テレワークによる腰痛を予防するには
1.股関節を動かしてみること
2.1時間に1回は体勢を変える
3.お風呂はゆっくりと温まる