
この記事では、頭痛に目の疲れやふらつきがついてくる理由を解説します。私の考えでは、頭の位置を測るセンサーが3つあり、その3つの情報が食い違うことが大きく関わっています。目・耳の奥・首の3つで支えているので、どれか1つがずれると全体が傾きやすくなります。
「頭痛のある日は、目も疲れている」
「なんとなくフワフワして、足元が頼りない」
「夕方になると、集中が続かない」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。頭の位置は、3つのセンサーで測っています。その3つの情報が食い違うと、頭痛だけでなく、目の疲れやふらつきも一緒に出てくることがあります。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
頭痛でお越しになる方に「ほかに気になることはありますか」と伺うと、よくこの話が出ます。目の疲れ、フワフワ感、集中が続かないこと。これらはバラバラの不調ではなく、つながっていることがあると私は考えています。
頭の位置は、どうやって分かるのでしょうか?
目をつぶっていても、自分の頭がまっすぐか傾いているかは分かりますね。
これは、3つのセンサーが働いているからです。
- 目——景色がどう見えているか
- 耳の奥——頭の傾きと動きを感じ取る部分があります
- 首——首のつけ根の小さな筋肉が、頭の向きを測っています
脳は、この3つから届く情報を照らし合わせて、「今、頭はこの位置にある」と判断しています。
3つ目の首のセンサーは、あまり知られていません。首の後ろ、髪の生え際のあたりにある小さな筋肉です。力を出すための筋肉ではなく、頭の位置を測るためのセンサーとして働いています。「肩がこると、なぜ頭まで痛くなるのでしょうか?」で詳しくお話ししています。
なぜ三脚にたとえるのでしょうか?

カメラの三脚を思い浮かべてください。
3本の脚がそろっていれば、上の台は水平に保たれます。ところが、1本だけ短かったり、曲がっていたりすると、全体が傾きます。残りの2本がどれだけしっかりしていても関係ありません。
頭の位置を測るしくみも、これと同じです。目・耳の奥・首のうち、どれか1つがずれると、3つの照らし合わせが合わなくなります。
そして、私がいちばんずれやすいと考えているのが首です。
パソコンやスマホで、何が起きているのでしょうか?

首のセンサーが、働き通しになります。
画面を見ているあいだ、目は細かく動き続けています。文字を追い、行を戻り、また追う。目が動けば、頭の位置もわずかに調整されます。そのたびに、首のセンサーが働きます。
1時間画面を見れば、1時間ぶん働き続けているということです。
働き通しの筋肉は、休めません。硬くなり、感じ取る精度も落ちていくと考えられます。すると、首から届く情報がずれ始めます。三脚の1本が短くなったような状態です。
食い違うと、なぜ気持ち悪くなるのでしょうか?
乗り物酔いを思い出してください。
車の後部座席で本を読むと、気分が悪くなりますね。あれは、目に映る景色(止まっている本)と、耳の奥が感じる揺れ(車の動き)が食い違うために起こります。
目と耳の情報が合わない。それだけで、人は気持ち悪くなります。
デスクワークで起きているのは、これと同じ食い違いです。ただ、乗り物酔いのように激しくはありません。小さく、長く続くのが特徴です。
だから、はっきりした「めまい」にはならず、こんな出方をします。
- なんとなくフワフワする
- 目が疲れる、目の奥が重い
- 頭が重い
- 集中が続かない
- 人混みやスーパーの棚を見ると疲れる
「病院に行くほどじゃないけれど、なんとなく調子が悪い」。この状態が続いている方は、ここが関係しているかもしれません。
こんなめまいは、医療機関を受診してください
ふらつきやめまいには、急いで調べたほうがよいものもあります。次のような場合は、受診してください。
- ぐるぐる回るような激しいめまいが起きた
- 耳鳴りや、聞こえにくさをともなう
- ろれつが回らない、物が二重に見える、片側の手足がしびれる
- 立っていられない、まっすぐ歩けない
- 突然、経験したことのない激しい頭痛をともなう
当院でも、こうしたサインがないかを最初に確認します。該当する場合は施術を行わず、医療機関の受診をおすすめしています。
今日からできることはありますか?

目を閉じて、ゆっくり首を左右に向けてください。
目を閉じると、3つのセンサーのうち「目」がいったん外れます。残るのは、耳の奥と首だけ。首のセンサーに、集中して働いてもらう時間をつくるわけです。
やり方はかんたんです。
- 椅子に座って、目を閉じる
- 肩は動かさず、顔だけをゆっくり右へ向ける
- ゆっくり正面に戻し、次は左へ
- 左右5回ずつ
ポイントはゆっくりです。勢いをつけて振らないでください。目を閉じているので、急に動かすとふらつくことがあります。
もし途中で気分が悪くなったら、すぐにやめて目を開けてください。無理をする必要はありません。
まとめ
- 頭の位置は、目・耳の奥・首の3つのセンサーで測っています
- 三脚と同じで、1本ずれると全体が傾きます
- いちばんずれやすいのは首だと考えています。画面を見ているあいだ、働き通しになるからです
- 情報が食い違うと、乗り物酔いと同じ状態が小さく長く続きます
- だから頭痛と一緒に、目の疲れやフワフワ感が出てくることがあります
バラバラの不調に見えていたものが、1本の線でつながることがあります。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)






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