
この記事では、頭痛のタイプの見分け方を解説します。結論は、痛み方と、一緒に出る症状で、ある程度の見当がつきます。締めつけられるなら緊張型、脈を打つなら片頭痛。後ろから前へ広がるなら、首からきている可能性があります。ただし自己診断は禁物です。
「自分の頭痛が、どのタイプか分からない」
「ズキズキするときと、締めつけられるときがある」
「調べるほど、よく分からなくなってくる」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。痛み方と、一緒に出る症状で、ある程度の見当がつきます。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
「先生、私のは何頭痛ですか」。よく聞かれます。タイプが分かると、やることが変わりますので、大事な質問です。今日は、ご自分で見当をつけるための目安をお話しします。
そもそも、どう分かれているのでしょうか?
大きく2つに分かれます。
一次性頭痛は、脳などに明らかな病気がないもの。二次性頭痛は、原因となる病気があるものです。繰り返す頭痛でお悩みの方の多くは、前者にあたります。
日本での調査では、疑いのある方も含めて緊張型頭痛が22.3%、片頭痛が8.4%と報告されています(『頭痛の診療ガイドライン2021』)。5人に1人以上が緊張型頭痛を抱えている計算になります。群発頭痛は、これらに比べるとずっと少ないとされています。
痛み方で、どう見分けるのでしょうか?

3つのタイプを、順に見ていきます。
締めつけられるなら、緊張型頭痛
- 頭全体を、ぎゅーっとはちまきで締められるような痛み
- 強さに波がある。動いても悪化しない
- 首や肩のこりを、一緒に感じることが多い
- 夕方にかけてひどくなりやすい
いちばん多いタイプです。当院でご相談をいただく頭痛も、このタイプが多い印象です。
脈を打つなら、片頭痛
- ズキズキ、ドクドクと脈に合わせて痛む
- 頭の片側のことが多い(両側のこともあります)
- 吐き気をともなう。ひどいと動けない
- 音や光、においに敏感になる
- 体を動かすと悪化する。暗い静かな場所で横になりたくなる
女性に多く、年代では20代〜40代に多くみられます。
目の奥をえぐられるなら、群発頭痛
- 片側の目の奥に、激しい痛みが起こる
- じっとしていられず、動き回ってしまうことがある
- 涙が出る、鼻水が出る、まぶたが下がる
- ある時期に集中して、毎日のように繰り返す
数としては多くありませんが、痛みは非常に強いタイプです。
首からくる頭痛もあるのでしょうか?
あります。当院では、これがとても多い印象です。
- 後頭部から始まって、おでこや目の奥へ広がる(後ろから前へ)
- 痛む側が、いつも同じ
- 首を動かしたり、ある向きで固まっていると出てくる
- 同じ側の肩や腕にも、なんとなく重さがある
1つ目の「後ろから前へ」が、見分けるときの手がかりになります。首から届いた信号が、脳の手前で顔やおでこの信号と合流するため、おでこが痛いと感じられることがあるからです。
混ざることもあるのでしょうか?
よくあります。
「ふだんは締めつけられる感じだけれど、月に何度かズキズキする日がある」。こうした方は珍しくありません。ひとつに決めなくて大丈夫です。
大事なのは、タイプの名前を当てることではなく、そのときの痛み方を覚えておくことです。「今日は締めつけ」「今日はズキズキ」。それだけでも、次に相談されるときの手がかりになります。
こんな頭痛は、すぐに医療機関へ
次のような場合は、タイプ分けの前に医療機関を受診してください。
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が起きた
- 発熱があり、首の後ろが固まって前に曲げられない
- ろれつが回らない、片側の手足がしびれる、物が二重に見える
- 激しい吐き気や嘔吐をともなう
- 50歳を過ぎてから、初めて頭痛が出るようになった
- いつもの頭痛と、痛み方や場所が明らかに変わった
自己診断は禁物です。この記事は目安であって、診断ではありません。当院でも、まずこのサインがないかを確認してから施術に入ります。
今日からできることはありますか?
痛み方を、言葉にしてみてください。
次に頭が痛くなったとき、3つだけ思い出してください。
- 締めつけられる感じか、脈を打つ感じか
- どこが痛むか(頭全体・片側・後頭部から前へ・目の奥)
- 動くと悪化するか、しないか
この3つが言えるだけで、受診されたときの話がずいぶん伝わりやすくなります。「なんとなく痛い」より、「後頭部から始まって、目の奥まで来ます。動いても変わりません」のほうが、ずっと伝わります。
まとめ
- 締めつけられるなら緊張型頭痛。いちばん多いタイプです
- 脈を打ち、吐き気や光・音への過敏をともなうなら片頭痛
- 片側の目の奥をえぐられるようなら群発頭痛
- 後ろから前へ広がり、いつも同じ側なら、首からきている可能性があります
- 混ざることもあります。ひとつに決めなくて大丈夫です
名前を当てることが目的ではありません。ご自分の頭痛を、言葉にできるようになることが目的です。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)
参考文献・引用元
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修、「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編集『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(有病率:第Ⅰ章 CQ I-11/二次性頭痛:第Ⅷ章)
- 国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)/国際頭痛学会






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