
この記事では、子育て中の方に頭痛が多い理由を解説します。私の考えでは、下を向く時間の長さと、腕の使いすぎと、細切れの睡眠が重なることが大きく関わっています。どれも「気をつけていれば避けられる」ものではありません。だから、やり方を少し変えることが現実的な対策になります。
「子どもを抱っこした日の夜は、決まって頭が痛い」
「授乳のあと、首から肩がガチガチになっている」
「自分のことは、いつも後回しになってしまう」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。下を向く時間、腕の使いすぎ、細切れの睡眠。この3つが重なっていることが多いと考えています。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
当院に頭痛で来られる方は、育児と家事と仕事を両立されている方が多いです。そして皆さん、ご自分のことは最後に回されます。まず、それだけ頑張っておられることをお伝えしておきたいです。
下を向く時間は、どれくらいあるでしょうか?
数えてみると、驚くほど長いはずです。
- 授乳やミルクのあいだ、ずっと赤ちゃんの顔を見ている
- 抱っこひもをつけて、下の様子を確かめる
- おむつ替え、着替え、お風呂
- 床に座って遊ぶ、絵本を読む
- 食事を食べさせる
頭は、体の中でかなり重い部分です。うつむくほど、それを支える首の後ろの筋肉に負担がかかります。1日の合計が長いほど、休む時間がなくなります。
そして首のつけ根の筋肉は、頭の位置を測るセンサーでもあります。ここが硬くなると、その信号が「頭の痛み」として届くことがあります。
腕の使いすぎは、どう関係するのでしょうか?
腕の張りが、首まで伝わることがあります。
抱っこ、おんぶ、荷物、ベビーカー。育児は腕をずっと使う作業です。前腕(ひじから手首)が張ると、その張りが肩を引っぱり、肩から首へ伝わっていきます。
「首がこっている」と感じていても、引っぱっているのは腕のことが多いと私は考えています。だから首だけをもんでも、すぐ戻りやすいのです。
睡眠は、どうしても細切れになりますね
ここが、いちばんどうにもならないところです。
脳は、眠っているあいだに掃除をしています。ところが夜中に何度も起きると、その時間が細切れになります。掃除が終わらないまま、次の日が始まるわけです。「よく眠れた日は、なぜ頭痛が軽いのでしょうか?」で詳しくお話ししています。
疲れた脳は、抑える働きから先に落ちます。痛みの音量が絞れなくなり、筋肉も張ったままになる。同じ抱っこでも、寝不足の日だけ頭が痛くなりやすいのは、このためだと考えています。
「まとまって眠ってください」と言えないのが、この時期のつらいところです。だから、細切れでも横になれるときに横になる。それだけでも、少し違ってくると私は考えています。
こんなときは、医療機関を受診してください
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が起きた
- 発熱があり、首の後ろが固まって前に曲げられない
- ろれつが回らない、片側の手足がしびれる、物が二重に見える
- いつもの頭痛と、痛み方や場所が明らかに変わった
- 産後で、これまでに経験したことのない強い頭痛が出た
最後の項目は、特に気をつけていただきたいところです。産後の時期は体が大きく変わりますので、いつもと違うと感じたら、早めに受診してください。
今日からできることはありますか?

胸を開いて、10秒。
下を向く姿勢が続くと、胸の前の筋肉が縮んだままになります。縮んだ胸は肩を前へ引っぱり、背中を丸めます。すると息も浅くなります。
だから、反対の動きを少しだけ入れるのが、取り入れやすい方法だと考えています。
- 椅子に座るか、立ったままでもかまいません
- 両手を体の後ろで軽く組む
- 肩を後ろに引いて、胸を開く
- そのまま10秒。息は吐きながら
授乳のあと、寝かしつけのあと、洗い物のあと。何かが一区切りついたタイミングでやると続きます。
10秒です。お子さんが泣いていても、これくらいなら間に合います。
まとめ
- 子育て中は、下を向く時間が1日の合計でとても長くなります
- 抱っこや荷物で腕が張ると、その張りが肩から首へ伝わります
- 細切れの睡眠では、脳の掃除が終わりにくくなります
- だから同じ抱っこでも、寝不足の日は頭が痛くなりやすいのです
- 何かが一区切りついたら、胸を開いて10秒
お子さんのことは、代わってもらえないことが多いと思います。でも、10秒だけなら今日から変えられます。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)
参考文献・引用元
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修、「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編集『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(危険な頭痛のサイン:第Ⅷ章 二次性頭痛)






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