
この記事では、パソコン作業のあとに頭が痛くなる理由を解説します。結論は、目と首が休みなく働き続けているからだと私は考えています。画面を見ているあいだ、目は細かく動き、そのたびに首のセンサーが頭の位置を調整しています。1時間見れば、1時間ぶん働き続けています。
「午後になると、決まって頭が重くなる」
「画面を見ていると、目の奥が痛くなってくる」
「在宅勤務になってから、ひどくなった気がする」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。目と首が、休みなく働き続けていることが大きいと考えています。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
「じっと座っているだけなのに、どうしてこんなに疲れるんでしょう」。よく伺う言葉です。じっとしているように見えて、実はずっと働いている場所があります。
画面を見ているあいだ、体は何をしているのでしょうか?
目が、細かく動き続けています。
文字を追い、行を戻り、また追う。スクロールすれば景色が流れます。この動きは1秒に何度も起きていて、ご自分では意識できません。
そして目が動けば、頭の位置もわずかに調整されます。その調整をしているのが、首のつけ根にある小さな筋肉です。力を出すことよりも、頭の向きを測るセンサーとしての役割が大きいとされています。
1時間画面を見れば、この筋肉は1時間ぶん働き続けていることになります。休む時間がありません。
ほかに、何が重なっているのでしょうか?
3つ重なります。
- 同じ姿勢が続く——胸と背中が硬くなり、息を吸っても膨らみにくくなります。取り込める酸素が減ると考えています
- まばたきが減る——画面に集中すると、まばたきの回数は減ります。目の表面が乾き、さらに目が疲れます
- 頭だけがフル回転する——体は動いていないのに、脳はエネルギーを使い続けています
働き通しの首、浅い呼吸、疲れた脳。この3つがそろうと、夕方の頭痛につながりやすいと考えています。
在宅勤務でひどくなるのは、なぜでしょうか?
移動がなくなるからだと考えています。
通勤していたころは、駅まで歩き、階段を上り、電車で立っていました。会議室へ移動し、昼食に出かけていました。意識していなくても、体を動かす機会が一日に何度もあったわけです。
在宅になると、それが全部なくなります。朝から夕方まで、同じ椅子で同じ画面。首のセンサーは、休みなく同じ仕事を続けます。「頭痛と一緒に、目が疲れたりふらついたりするのはなぜでしょうか?」で詳しくお話ししています。
「楽になったはずなのに、体はしんどい」。理由のひとつは、ここにあると考えています。
画面の高さは関係するのでしょうか?
します。
ノートパソコンをそのまま机に置くと、画面はかなり低い位置にきます。すると自然にうつむいた姿勢になります。
頭は、体の中でかなり重い部分です。それを前に傾けたまま支え続けるので、首の後ろの筋肉は緊張しっぱなしになります。
画面の上端が、目の高さと同じか少し下にくるのが目安です。台や本を重ねて高さを出し、外付けのキーボードを使うと、姿勢がぐっと変わります。
こんなときは、医療機関を受診してください
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が起きた
- 手や腕にしびれがある、力が入りにくい
- 物が二重に見える、視野が欠ける
- いつもの頭痛と、痛み方や場所が明らかに変わった
- だんだん強くなる、頻度が増えている
今日からできることはありますか?

1時間に1回、立ち上がってください。
ストレッチでなくて構いません。立つだけでいいのです。立ち上がると、それだけで背骨の位置が変わり、首の仕事がいったんリセットされると考えています。
- 1時間に1回、席を立つ
- 立ったまま、両腕を上に伸ばして背伸びを1回
- そのとき、息を大きく吐く
- これで10秒。すぐ座って構いません
たった10秒ですが、大事なのは長さではなく、同じ姿勢を切ることです。60分続いた姿勢を切るだけで、首の仕事にいったん区切りがつきます。
スマホのタイマーを1時間で鳴らしておくと、続けやすくなります。
まとめ
- 画面を見ているあいだ、目は細かく動き続けています
- 目が動くたびに、首のセンサーが頭の位置を調整しています
- 同じ姿勢、まばたきの減少、脳の使いすぎが重なります
- 在宅勤務でひどくなるのは、移動がなくなることが一因と考えています
- 1時間に1回、立ち上がって背伸びを1回。10秒でかまいません
仕事量は変えられなくても、姿勢を切る回数は変えられます。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)
参考文献・引用元
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修、「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編集『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(危険な頭痛のサイン:第Ⅷ章 二次性頭痛)






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