
この記事では、もんでもらった首や肩が2〜3日で戻る理由を解説します。結論は、離れた場所に残った張りが、綱引きのように引き戻しているからだと私は考えています。腕の張りが肩へ、肩から首へ伝わります。だから首肩だけをゆるめても、また戻りやすいのです。
「もんでもらった日はいいのに、2〜3日で元どおり」
「同じところばかり、何年もこっている」
「マッサージに行っても、その日だけ」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。離れた場所に残った張りが、引き戻していると考えています。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
「ここをもっとほぐしてほしい」と、こる場所を指さされる方は多いです。ただ、そこだけをゆるめても、戻ってしまうことが多いです。犯人が別の場所にいることが多いからです。
筋肉は、どうやって連鎖するのでしょうか?

筋肉には、引っぱられると縮み返すという性質があります。
伸ばされたことを感じ取ると、「切れてしまう」と判断して、反射的に縮むのです。体を守るための、もともと備わった仕組みです。
ここから連鎖が始まります。
- パソコンやスマホで、前腕(ひじから手首)の筋肉が張る
- その張りが、上腕を通って肩の筋肉を引っぱる
- 引っぱられた肩の筋肉が、縮み返して張る
- その張りが肩甲骨を介して、首まわりの筋肉を引っぱる
- 首が動きにくくなる
出発点は腕なのに、つらくなるのは首。こういうことが起こると私は考えています。
なぜ、もんでも戻ってしまうのでしょうか?
綱引きを思い浮かべてください。
両側から引っぱり合っている綱の、片側だけ力を抜いたらどうなるでしょうか。反対側に引きずられて、元の位置に戻ります。
首や肩をゆるめても、前腕や胸、骨盤に張りが残っていれば、同じことが起こります。数時間から数日かけて、じわじわと引き戻されていくと考えています。
「もんでもらった日はいいのに、2〜3日で元どおり」。この2〜3日が、引き戻されるのにかかる時間だと私は見ています。「肩や首は、強くもんでもらうほど良くなるのでしょうか?」で詳しくお話ししています。
引っぱっているのは、どこが多いのでしょうか?
頭痛や首こりの方で、私がよく見つけるのは次の3か所です。
- 前腕——パソコン、スマホ、料理、掃除。指を使う仕事のあとは張りやすい場所です
- 胸の前——前かがみが続くと縮んだままになり、肩を前へ引っぱります
- 骨盤まわり——座りっぱなしで硬くなり、背骨を通して上へ影響します
どれも、ご本人にはこっている自覚がないことが多い場所です。だから「腕を診ますね」と言うと、たいてい不思議そうな顔をされます。
こんなときは、医療機関を受診してください
こりだと思っていても、次のような場合は別です。
- 腕や手に、しびれや力の入りにくさがある
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が起きた
- ろれつが回らない、物が二重に見える
- 発熱があり、首の後ろが固まって前に曲げられない
- だんだん強くなる、頻度が増えている
今日からできることはありますか?

前腕を、やさしくさすってください。
首や肩ではありません。腕です。ここが引っぱり役になっていることが多いからです。
- 左手で、右の前腕(ひじから手首のあいだ)を軽く包む
- 手首からひじへ向かって、やさしくさする(10往復)
- 反対側も同じように
もまないでください。押し込んだり、つまんだりしなくて大丈夫です。さすって温かくなる程度で十分です。
パソコン仕事の合間や、お風呂の中がおすすめです。終わったあとに首を回してみてください。動きが変わっていれば、腕が引っぱっていたのかもしれません。
まとめ
- 筋肉は、引っぱられると縮み返します。そこから連鎖が始まります
- 前腕の張りが肩へ、肩から首へ伝わります
- 綱引きと同じで、片側だけゆるめても引き戻されます
- よく見つかるのは、前腕・胸の前・骨盤まわりの3か所です
- 前腕をさすると、首の動きが変わることがあります
何年も同じところがこっている方ほど、犯人は別の場所にいることが多いと感じています。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)
参考文献・引用元
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修、「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編集『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(危険な頭痛のサイン:第Ⅷ章 二次性頭痛)






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