「秋になり頭痛がする日が増えた」
「気圧や気温の急激な変化のせいなのか?背中や息苦しさが続く…」
「天気が悪い日は変わると背中や肩の凝りがきつくなる」
こんな不調が続く時には呼吸を意識していただくことで、お悩みが解決できるかもしれません。
秋の頭痛や背中の痛みを和らげる呼吸法を公開
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています、作尾大介です。
夏から秋にかけて急な天気の変化。
さらに朝晩の寒暖差、日替わりの温度差があり、体調を崩される患者さんが増えています。
お話を伺うと
「秋になって、頭痛がする日が増えた」
「気圧や気温の急激な変化のせいなのか?背中が痛いんですよね」
「ここ最近、背中や肩こりがきつい」
とのこと。
毎年たくさんの患者さんから、夏から秋にかけて、季節の変わり目にこのようなお悩みを伺っています。
では、一体どうして夏から秋の季節の変わり目には頭痛や、背中の痛み、息苦しさが起こるのでしょうか?
気になったので詳しく調べたことをブログにまとめました。
実は、このような季節の変わり目の不調を和らげるポイントは【呼吸】が鍵になります。
もし、同じように季節の変わり目の不調にお悩みでしたら、このブログがお役に立てる可能性があります。
ぜひ、最後までお読みください。
浅い呼吸が引き起こす体の不調とは?背中の痛みや頭痛の原因を探る
突然ですが、私たちがいつもしている呼吸は、体にエネルギーを取り込むために必要な作業となります。
例えば、車であればガソリンを元に走っています。
そして、携帯電話はバッテリーの電力をエネルギー源として動いています。
では、人間は何をエネルギー源としているのでしょうか?
私たち人間のエネルギーは、呼吸と食事によって取り込んだ酸素と栄養がエネルギーの原料になります。
呼吸によって酸素を取り込むことにより、体の中で栄養を作り出すことが可能となります。
体のエネルギーは酸素がなければほとんど作ることができません。
つまり、呼吸の機能が低下して酸素の取り込みが悪くなると、エネルギーの源を作ることができなくなってしまうのです。
浅い呼吸によって起こる息苦しさや頭痛、背中の痛みが起こるメカニズム
例えば、マスクをつけて生活するとしんどかったという体験はないでしょうか?
感染症が広まった時は大変でしたよね。
酸素の取り込みを布や紙1枚で阻害されてしまうと、それだけで呼吸は制限を受けることになります。
その結果、酸素の取り込みが阻害され、体でエネルギーを作ることが少なくなってしまいます。
では、マスクをつけていないにも関わらず、私たちの呼吸を阻害するものは何なのか。
それは、ずばり姿勢になります。
・前かがみの姿勢
・猫背の姿勢(背中を丸めた姿勢)
このような状態になると、体を一つの風船として捉えてもらえば、風船が膨らまないような状況を作ってしまうわけです。
その結果、酸素の取り込みを阻害して、頭痛や背中の痛みが起こることになります。
ですが、ご安心ください♪
日常生活でとても簡単なことを意識するだけでこのような不調を和らげる方法があります。
秋に背中の痛みや頭痛が起こりやすい理由
「頭痛や背中の痛みには、呼吸機能や姿勢が関係するのはなんとなくわかった。
でも、どうして秋になると頭痛が起こるの?」
そう考えた方、もう少しだけお付き合いください。
秋は朝晩の寒暖の差、そしてコロコロと変わる天気や気圧が特徴的な季節です。
特に2024年の秋は、10月の半ばまで暑い日が続いていました。
秋雨前線の雨は、しとしとと長時間続き、雨が降った後は気温が下がる傾向があります。
私たち人間の体は体温や血圧、脈拍を一定にしようとする働きを持っています。
ですので、急な温度の変化が起こると、体温調整にエネルギーを使うこととなります。
秋はコロコロと変わる気温や気圧の変化に対して、体の機能を一定に保とうする際にたくさんのエネルギーを使うことになります。
人の体は血圧や脈拍がおかしくなると、生命の危機につながります。
ですので、優先して体温や血圧、脈拍を一定にする機能にエネルギーを供給しています。
その結果、背中や肩、腰、首、足回りの筋肉はいつもよりエネルギーの供給が少なくなり、不調を起こしやすい状態になっています。
だから、秋になると頭痛や背中の痛みが起こりやすい状況となります。
秋の頭痛や背中の痛みとのお別れ!呼吸機能を高める簡単セルフケア3選
当院でも頭痛や背中の痛みでお悩みの患者さんに伝えている簡単セルフケアを紹介させていただきます。
呼吸機能を高めて、秋の頭痛や背中の痛みを和らげる秘策を3つにまとめました。
1 鼻呼吸を意識する
呼吸をすることによって、実は胸の筋肉、背中の筋肉、お腹の筋肉など、たくさんの筋肉が活動します。
人の体は筋肉を使うことによって代謝機能を高め、取り込んだ酸素や栄養をエネルギーに変える力を活性化することが可能です。
実は、鼻呼吸をすることによって呼吸に関わる筋肉を総動員してエネルギーを作ることが可能となります。
鼻から息を吸い込み、息を吐くときには、鼻でも口からでも結構です。
しかしながら、息を口から吸い込むと、鼻の機能を高めることができません。
ですので、頭痛や背中の痛みを治していくために、日頃から鼻呼吸に取り組んでみてください。
2 呼吸のリズムを意識する
人間の神経は、息を吸うときと、吐くときのリズムは1対2の割合になるようにプログラムされています。
呼吸のリズムが乱れているときは
・怒っている時
・激しい運動した後に息が切れている時
このような状況の時に吸う・吐くのリズムが1対1になります。
すると私たちの体は興奮状態を引き起こすことになります。
日ごろから吸うのに2秒かかったら吐くのに4秒をかける。
あるいは、長くゆっくりと息を吐くことで私たちはリラックス効果を促すことが可能です。
深呼吸がまさにこの呼吸リズムになります。
しかしながら、いつも呼吸のリズムを意識して生活するなんて無理がありますよね。
ですので、30分に1度は、鼻から息を吸いゆっくり吐く、深呼吸を心がけてみてください。
定期的に深呼吸を心がけることによって、頭痛や背中の痛み、肩こりや腰痛まで解消する効果を促せます。
3 呼吸機能を高めるためには日頃の姿勢が大切
呼吸機能を高めるためには、日頃から背筋を伸ばし、そしてお腹のあたりを少し前に出していただく姿勢がポイントになります。
このように背筋が伸びた姿勢は、呼吸をする際に、胸郭や胸、お腹が膨らみ、呼吸機能を高めることが可能となります。
私がよくやらかしてしまうことなのですが、寝転びながら本を読んだり、スマホを見る。
あるいはソファーに座って背中を丸めたままテレビやタブレット見る。
床に座って背中を丸めたままテレビやパソコンを見る。
このような姿勢が続くと、呼吸機能を制限し、頭痛や背中の痛みを誘発することになります。
ですので、頭痛や背中の痛みがある時には、椅子に座って背筋を伸ばし、本やテレビを見ることをお勧めします。
30分座ったら1回立ってもらって、背筋を伸ばし伸びをして深呼吸をしていただくようにすると、体は大きく変化してきます。
30分に一回の深呼吸は呼吸のリズムと、姿勢のリセットにもなるのでとてもお勧めです♪
上記3つのことを1ヶ月間続けてみてください。きっと頭痛や背中の痛みが和らいできます。
音声 https://spotifyanchor-web.app.link/e/RfwQAm2DqOb
秋の頭痛や背中の痛みでお悩みでしたらご相談ください
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
この度のブログでは秋に起こりやすい、頭痛や背中の痛みの対処法を書かせていただきました。
しかし、この度紹介した対処法に取り組んでも一向に体の不調が改善しない時には、他にも何か別の原因がある可能性があります。
。
そんな時は、こころ鍼灸整骨院にご相談ください。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。
このブログをお読みいただいた皆様の健康と笑顔のある毎日を心より願っています。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)