「熱がないのに頭痛する」子供の頭痛の改善策


「子供が熱もないのに頭痛がすると言っている」

「小学生の子供が『授業中に後頭部が痛くなる』と言って、保健室で休んでいたと聞いた」

こんなお悩みがある時は、このブログがお役に立てるかもしれません。

子供のこめかみや後頭部の頭痛に悩む親御さんへ:熱がない時の頭痛の対処法

こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています作尾大介です。

最近、当院に来院なさる患者さんから、子供が熱もなく頭痛を訴えることが多いとのご相談を頻繁にいただきます。

学生のお子さんを持つ親御さん
学生のお子さんを持つ親御さん
「子供が熱もないのに頭痛がすると言っている」

 

子供の頭痛でお悩みの親御さん
子供の頭痛でお悩みの親御さん
「小学生の子供が『授業中に後頭部に頭痛がする』と言って、保健室で休んでいたと聞いた」

 

とのこと。

そして、「子供が学校の保健室で頭痛を訴え休んでいた」というお話も耳にします。

子供が頭痛を訴えた時、風邪をひいたのでは?

あるいは、何か感染症にかかったのではないか?

または、もっと深刻な病気ではないか?

と心配されるのは、ごく自然なことだと考えています。

私も3人の子供の親ですので、子供の健康に関する問題は、親としては何よりも気にかかります。

今回のブログでは、お子様が熱がないにもかかわらず頭痛を訴える際、親御さんができる対処法についてまとめました。

お子様がたびたび頭痛を訴える場合、ここで紹介する情報がお役に立てば嬉しい限りです。

最後までお読みいただければと思います。

 

子供の頭痛をどう対処する?熱がない場合の注意点

まずはじめに、不安をあおるようで申し訳ありません。

頭痛が長引く場合や、朝に突然吐いてしまう状況、または頭痛で意識を失うような状況では、二次性頭痛(病気や内蔵の異常による頭痛)の可能性があり、深刻な病気が隠れている恐れがあります。

以下のような頭痛があった場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • いつもと違う様子の頭痛
  • 「今までに経験したことがない」と訴える頭痛
  • 日に日に強まる頭痛
  • 運動中や激しい感情を感じた際に頭痛が起こる
  • 朝になると突然吐いてしまう
  • 頭痛で夜間に何度も目が覚める
  • 痛みで意識を失うような頭痛

これらに該当しない場合、頭痛はおもに筋肉の緊張により起こる頭痛(筋緊張型頭痛)が多いとされています。

筋肉の緊張により、こめかみや後頭部に痛みが生じ、場合によっては側頭部にも痛みが広がることがあります。

頭痛の引き金となるのは、気温や気圧の変化、睡眠不足、長時間のゲームやスマートフォン使用による眼精疲労などです。

また、睡眠不足や日々のストレスも影響します。

子供の場合、心も体も成熟していないため、学校生活、習い事、家庭内での些細な出来事もストレスになり、熱がない場合でも頭痛を引き起こすことがあります。

こめかみや後頭部の痛みに注目:熱がない時の子供の頭痛ケアのポイント 

筋緊張型の頭痛について説明させていただきましたが、筋肉が緊張するとなぜ頭痛が起こるのでしょうか?

その理由は2つあります。

1つは、呼吸の乱れ、もう1つは血液の流れが悪くなることです。

呼吸が乱れたり、血液の循環が悪くなると、体内の酸素や栄養が不足します。

私たちの体は、酸素と栄養をエネルギーに変えて活動しています。

酸素や栄養が不足すると、頭痛が生じやすくなるのです。

数年前に感染症が流行した際、長時間のマスク使用により体調を崩す人が増えました。

マスクをするだけで呼吸が浅くなります。

マスクをつけるだけのことで、大人でも不調を引き起こす原因になっていたのです。

特にお子様の場合、体が完全に成長していないため、酸素不足によって頭痛が起きやすくなります。

頭痛の他にも、立ちくらみやめまい、吐き気、朝起きられないなどの症状を併発することがあります。

さらに、ストレスや同じ姿勢で長時間過ごすことは、まるで長時間締め付けられたガーデンホースから水がうまく流れなくなるような現象が、体内の血管でも起こることになり、血液の流れを悪くします。

正座を長時間すれば、足がしびれ体験をしたことはないでしょうか?

あの現象もまた、太ももや膝周りの筋肉が硬くなり、体内の血の巡りを阻害するためです。

肩や首、背中、胸、腰といった筋肉や関節がストレスや座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢によって硬くなると、血液の流れは滞り、体の中の酸素や栄養がうまく運ばれなくなり、頭痛が起こる原因になります。

子供のこめかみや後頭部の頭痛、あるいは偏頭痛には、呼吸機能と血流の改善がポイントになります。

これらを意識したケアを行うことが、頭痛の軽減につながります。

 

熱はないがこめかみや後頭部が痛い…子供の頭痛改善への3つの対処法とは?

ここでは自宅や日常生活でも取り入れやすい、子供の頭痛の対処法をご紹介させていただきます。

1. ストレスケアが子供の頭痛解消の鍵

子供も、学校での友達との口論や、友達や先生からの些細な一言にストレスを感じることがあります。

大人なら言葉にして表現できることも、子供には難しい場合が多いです。

簡単な対策として、まずは子供の話をじっくり聞いてあげることが重要だと考えています。

話を通じて学校で何があったのか、何に感情が動いたのか、何を心に抱えているのかを知ることができます。そして、親御さんがお子様のお話を聞くだけでもストレスのケアにもなります。

子供が話しにくいときは、背中や腕をゆっくりと優しく撫でてあげることで心と体がリラックスするホルモン(オキシトシン)の分泌を促し、子供のストレス軽減につながり、頭痛を軽減していくことが可能となります。

背中や腕の撫で方は、1秒間に5センチくらいのスピードでゆっくり優しく撫でてあげてください。

親に触られるのを嫌がるお子様には、自分で腕や足をゆっくり撫でるように伝えてあげてください。

2. 運動を取り入れた日常生活が子供の頭痛を解消するきっかけになる

長い休みの後、たとえば夏休みや冬休み、春休みなどが終わると、私の治療院には頭痛を訴える子供たちが増えます。

これは、休み期間中に活動量が減り、子供たちが運動不足に陥るためです。

体を十分に動かさないと、摂取した酸素や栄養をエネルギーに変換するプロセスが減少し、結果として頭痛が引き起こされやすくなります。

日常生活で簡単に取り入れられる運動には、ウォーキング、ストレッチ、ラジオ体操などがあります。

たとえば、子供たちと一緒に1日10分のウォーキングやストレッチを行うことで、運動不足を解消し、頭痛予防につながります。

特に大型の休みの後には、子供たちが普段の活動リズムを取り戻すためにも、積極的に体を動かすことをおすすめします。

これらの運動は、子供たちの体に必要な酸素と栄養の循環を促進し、健康な体を維持するのに役立ちます。

3.子供の頭痛解消はスクリーンタイムの管理が肝

スマホやタブレットなどの電子デバイスの使用は、脳を活発にし、多くのエネルギーを消費します。

特に寝る前のスマホやタブレット、ゲームは、睡眠の質を低下させ、頭痛を誘発する原因になり得ます。

日常生活では、寝転びながらスマホやタブレットを使用すると、姿勢を維持する筋肉や平衡感覚を保つための三半規管、さらには神経の活動が低下します。

その結果、ほとんどエネルギーを生み出すことができない状態で、大量のエネルギーを消費してしまいます。

また、眠る前にスマホを使用すると、目から入る強い光によって脳が「朝」と誤認し、睡眠の質が低下し、疲労が蓄積され、頭痛が悪化する可能性があります。

寝る部屋ではスマホやタブレット、ゲームの使用を控えるようにしましょう。

頭痛がある間は特に、これらデバイスの使用時間を制限することが重要です。

ただし、子供に突然スマホやゲームの使用を制限すると反発が起こることがあります。

私の子供たちもすぐ「そんなん嫌や!」と反抗されました。

でも、なぜそのような措置が必要なのかを説明し、理解を求めることが大切だと考えています。

子供が納得すると、治療に協力的になり、頭痛の予防や改善につながる可能性が高くなります。

 

ぜひ、上記3つのことを継続してみていただければ幸いです。

音声 https://spotifyanchor-web.app.link/e/v50BpLJhTIb

熱がないのに子供が頭痛を訴える時はご相談ください

最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。

この度のブログがお子様の頭痛でお困りの親御さんのお役に立てれば嬉しく思います。

当院では、お子様の頭痛でお悩みだった患者さんより喜びの声を頂戴しております。

※子供の頭痛でお悩みだった患者さんの声はこちらからご覧ください。

「子供が起立性調節障害で学校に行けない」とお悩みだった患者さんの声

他にもたくさんの声を頂戴しておりますが、ここでは割愛させていただきます。

もし、お子様の頭痛でお悩みでしたら当院でも施術が可能です。

お早めにご相談ください。

この度のブログがお子様の頭痛でお困りの方のお役に立てれば幸いです。

(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)

 


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