「子供の起立性調節症が良くなり、学校に行けるようになりました」
「もう、起立性調節障害で薬を飲むこともなくなりました」
起立性調節障害が改善し、子供たちや親御さんから喜びの声を頂戴しました。
本当に嬉しく思います。
中学生の子供が起立性調節障害になった時、親ができることとは?
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています作尾大介です。
7月末になると、子供たちの夏休みが始まります。
そして、夏休みが終わる8月の終わりや、9月の初めの頃から増える相談が起立性調節障害についてです。
多くの場合、中学生や高校生のお子様がいる親御さんから相談を受ける機会が増える傾向があります。
一体なぜ、夏休みが終わると起立性調節障害が増えてくるのでしょうか?
気になったので詳しく調べたことを、ブログにまとめています。
私も3人の子供をもつ親ですので、子供の体の不調は自分のこと以上に心配です。
もし、中学生や高校生のお子様が起立性調節障害になったときには、このブログがお役に立てると考えています。
起立性調節障害のことでお悩みでしたら、ぜひ最後までブログを読んでみてください。
中学生や高校生に発症する、起立性調節障害って何が原因?
まず、起立性調節障害とは、立ち上がった時に頭痛やめまい、吐き気などを感じる症状のことを指します。
その症状は大きく分けて2つのタイプに分類されます。
1. 起立性調節障害の大症状
大症状は頭痛、めまい、気分の悪さ、失神など、体の変化を強く感じるタイプの症状です。
これらの症状は日常生活に影響を及ぼし、学校や会社に行けないほどの症状を引き起こします。
2. 起立性調節障害の小症状
小症状は疲労感、集中力の低下、頭が重い感じ、立ちくらみなど、日常生活にそこまで支障はきたさないものの、気分が悪くなるような症状です。
一般的に原因としては、自律神経のバランスの乱れと言われています。
立ち上がったときに血圧が適切に調節できず、脳に十分な血液が行き届かないことが起こります。
中学生や高校生の間で見られることが多い理由は、成長期特有の体質や生活習慣の影響があると言われています。
治療法としては、まず、生活習慣の見直しが基本です。さらに、症状が強い場合や生活習慣の改善だけでは効果が得られない場合は、医師の指導のもとで薬物療法が行われることもあります。
処方される薬は主に血圧を安定させるものや、自律神経の働きを調整するものです。
病院で処方される起立性調節障害の薬の多くは、血管の収縮を助け、立ちくらみや頭痛を防ぐ効果があります。
また、血液量を増やすことで脳への血液供給を安定させる薬も存在します。
ただし、薬は個々の体調や症状により異なるため、市販薬よりも必ず医療機関にて相談することが重要です。
起立性調節障害の診断を受けたけど、薬が効かない
起立性調節障害に苦しむ子供たちの施術に関わらせていただき、疑問に思ったことは薬が効かない子がいることです。
そんな、悩みを持った起立性調節障害の子供達が私の治療院に来院してくださいました。
一体なぜなのか?
起立性調節障害の子供達と関わらせていただき分かったことがあります。
薬が効かない状態は、個々の体質や生活習慣に大きく影響されるためでした。
薬だけでは症状の改善が難しいときには、今のお子様の状況を見極めて適切な施術をする。
さらに、日常生活の質を向上させることで、起立性調節障害を改善に導くことが可能だと考えています。
中学生や高校生の起立性調節障害はスマホが原因になるって本当?夏休み明けに起立性調節障害が増える理由
当院に起立性調節障害で来院なさる子供達にお話を伺うと、全員に共通していたことは、寝る前にスマホやタブレットを見ていること。
さらに、起立性調節障害は夏休みや春休みといった、長いお休みのあとに発症しているということでした。
長期のお休みと、スマホやタブレットの使用は起立性調節障害の症状と、どんな関係があるのでしょうか?
スマホが起立性調節障害の直接的な原因になるわけではありませんが、使い方や使う時間によっては生活習慣に大きな影響を及ぼし、その結果、体調を崩す一因となることもあります。
特に、夜寝る前のスマホ使用が問題です。
スマホから出る光、特にブルーライトは、私たちの体が自然と作り出す「眠りのお薬」、メラトニンというホルモンの働きを妨げてしまうのです。
メラトニンというホルモンは周りが暗くなると、徐々に分泌されて睡眠に入る働きを助けてくれます。さらに、睡眠中に代謝を促し、疲労や老廃物を除去する働きがります。
でも、寝る前にスマホやタブレットの光を浴び続けてしまうと、メラトニンの分泌を抑えてしまうことになります。
その結果、睡眠の質を大きく下げてしまう傾向があります。
このような状況が続くと、体や脳の疲労が蓄積していくことになり、
「朝起きたときに起き上がることができない…」
「気分が悪い」
「吐き気がする」
といった症状を引き起こすことになるケースがあります。
特に、夏休み中はスマホを見る時間や、ゲームをする時間が増えるために起立性調節障害が増える傾向があると考えています。
起立性調節障害と自律神経って関係があるの?
先ほど、メラトニンの話と一緒に、もう一つ、目の働きについて書かせていただきます。
スマホを長い間見ていると、目の中にある「瞳孔」が大きくなることをご存知でしょうか?
これを「散瞳(さんどう)」といいます。
瞳孔が大きくなると、より多くの光が目に入るようになります。暗いところにいると瞳孔を開き、なるべく光を集めようとします。
一方で、明るいところから暗いところへ移動したときなどには、瞳孔は小さくなります。
これを「縮瞳(しゅくどう)」と言います。
瞳孔の散瞳・縮瞳は自律神経と深い変わりがあります。
突然ですが、自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経によって構成されています。
さあ、今から運動するぞ!仕事をするぞ!と活動するときには交感神経が優位にたち、瞳孔は開く傾向にあります。
反対に、リラックスしたり、休息するときには副交感神経が優位になり、瞳孔は小さくなる傾向があります。
交感神経と副交感神経がその場その場の状況に合わせて反応し、体の機能を調整しています。
※自律神経は一般的に副交感神経と交感神経がバランスよく均等に働いていることが理想といわれています。しかし、本当はリラックスする副交感神経が少しだけ優位になった状態。
つまり、すこし心にゆとりのある状態が理想です。
起立性調節障害の原因はスマホ?目の瞳孔と自律神経の関係
スマホの画面からの光と瞳孔の大きさを、太陽とカーテンに例えると
明るいものを見るとき、カーテン(瞳孔)を閉めて部屋の中に光が入らないようにします。(副交感神経の働き)
しかし、暗いところで物を見たり、遠くを見るときには瞳孔を大きくして情報を集めています。(交感神経の働き)
また、瞳孔は感情とも関わりがあります。
人が怒っている時や、激しい運動をしている時は瞳孔は開き、交感神経が優位になる傾向があります。
つまり、瞳孔が大きくなっている状態は交感神経が緊張している状態になります。
このように瞳孔と自律神経には深い関わりがあります。
夜眠る前に、活動するときに働く交感神経が優位になっていると、リラックスすることができません。
ですので、寝ても疲れが取れない可能性があります。
スマホを見続けると、瞳孔は縮瞳して強い光が入らないように調節をしていますが、光を見続けていると、瞳孔が疲れてしまい、徐々に瞳孔は大きくなってしまうのです。
ほら、鉄棒にぶら下がっていると、最初は問題なくても時間がたつにつれて筋肉が疲労し、握力がなくなり、手を離してしまいますよね。
瞳孔は目の中にある筋肉(内眼筋:ないがんきん)が、散瞳と縮瞳を調節しています。
ですので、長い間光を見続けていると、鉄棒でぶら下がっている時と同じように目の中にある筋肉が疲労してしまい、縮瞳はできなくなります。
その結果、
・瞳孔が大きくなることにより交感神経が作用し、体は興奮状態になる。
・光を調整することができずに、ダイレクトに光が脳を刺激して疲労を起こす。
という悪循環が起こることになります。このメカニズムが起立性調節障害の症状を助長させていると考えています。
中学生や高校生の子供が起立性調節障害になったときに親ができる3つのこと
当院ではお子様が起立性調節障害になったときに、親御さんにご協力いただくことがあります。
当院で親御さんにご協力いただいていることを3つにまとめました。
1 起立性調節障害を治すためにスマホやゲームの時間を調整する
スマホを触るな!ゲームをやめろ!ということは強制しておりません。
〇〇するな!といえば、なぜだか反発したくなるものですよね。
ですので、当院ではスマホと目の働きについてご本人と親御さんにお伝えし、スマホを触る時間と、タイミングについてご協力いただいております。
寝る前はスマホを違う部屋に置く。
1日のスマホやゲームの時間を調整する。
ということをお勧めしています。
2 起立性調節障害で不登校になっても遊びや外出は大切
「学校に行かないのに、遊びに行くとは何事か?」
親御さんとしては、そう考えてしまうのも無理のないことかもしれません。
ですが、少しだけお付き合いください。
人は動くこと(運動や仕事)によって、代謝機能を高めて食べた栄養や、吸い込んだ酸素からエネルギーを作り出しています。
夏休みや春休みといった長いお休みは、体を動かす機会が減る時期に起立性調節障害が発症しやすい理由は、体の代謝機能と関わりが深いと考えています。
ですので、朝起きられなくて学校に行けなくても、学校が許してもらえるなら部活や、放課後に外出することもお勧めしています。
また、遅れてでも学校に通学することもお勧めしています。
ただし、強要するわけではありません。お子様の状態に合わせていただければと思います。
吐き気や立ちくらみで起きれなくても、なるべく規則正しい生活を心がけることをお勧めしています。
3 子供の起立性調節障害は時間をかけて良くなる
当院でも数名の起立性調節障害のお子様に関わらせていただきました。
やはり、親御さんとしては、子供になるべく早く良くなってほしいと望むことは至極当然のことだと考えています。
しかし、起立性調節障害の改善には個人差があります。
当院では、1ヶ月で良くなる子もいれば、1年くらいの期間をかけて改善した子もいました。
共通していることは、皆時間をかけて良くなっていくということでした。
ですので、お子様の起立性調節障害は長い目で経過を見ていただけると嬉しく思います。
お子様の不調が長引くと不安になるのも無理のないことだと思います。
ですが、上記3つのことを踏まえて起立性調節障害をケアしていただけますと幸いです。
音声 https://spotifyanchor-web.app.link/e/fIcMtcpGWCb
お子様の起立性調節障害が改善した親御さんの声
最後に、当院でお子様の起立性調節障害が改善した、親御さんの声を紹介させていただきます。
起立性調節障害でお悩みの方の励みになれば嬉しく思います。
お名前 S・Uさん(中学2年生のお子様のお母さん)
性別 女性 住所 兵庫県西脇市
治療回数 9回 治療期間 7ヶ月
Q1.何が決め手で当院を受診されましたか?(当院を選んだ理由など)
ネットで調べて
Q.2どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?
起立性調節障害
Q3.実際に受診されて良かったことを書いてください。
少しずつ朝起きれるようになりました。
受診した後は、頭がすっきりすると言ってます。
ありがとうございました。
お名前 S・Tさん 起立性調節障害(中学2年生のお子様のお母さん)
40代 女性 住所 兵庫県小野市 職業 調理師
治療回数 20回 治療期間 およそ 1年半
Q.何が決め手で当院を受診されましたか?
ネット検索でこちらの口コミが多く良い評価をみなさんがされていたので
Q.どのような症状にお悩みで当院を受診されましたか?
起立性調節障害の為
朝が起きれず学校も休みがちだったので、東洋医学が効果あると聞いたので受診させて頂きました。
Q.実際に受診されてよかったことを書いてください
子供の気持ちをすごく理解して頂いて、施術を重ねるごとに体調の変化が目に見えて分かるようになりました。アドバイスもいろいろと頂いて感謝しています。
※他にも起立性調節障害のお子様をもつ、親御さんから声をいただいておりますが、ここでは割愛させていただきます。
起立性調節障害でお悩みでしたらお早めにご相談ください
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
このたびのブログが起立性調節障害でお悩みの方にお役に立てれば嬉しく思います。
当院では起立性調節障害を、この度のブログで紹介させていただいたことに加えて、整体や医療機器を併用して施術しております。
もし、起立性調節障害の症状が長引くときはお早めにご相談ください。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)
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