「先生、最近冷えても手術した傷口が痛くならないです」
「冷えるといつも古傷が痛んでいたのに、今はなんともありません」
寒くなると手術をした傷口が痛む…そんなお悩みを抱えていた患者さんより喜びの声を頂戴しました。
冷えると手術をした傷口が痛い時の対処法
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています、作尾大介です。
最近、寒くなってくると
・昔に手術をした傷口が痛い
・過去に痛めた肩や膝が痛くなる
・傷口がチクチクする
というお悩みを患者さんから伺う機会があります。
みんな揃って「こんな時どうしたらいいですか?」というご質問をいただいております。
ですので、この度のブログでは昔に痛めた古傷や、過去に手術した傷口が痛くなってきた時に、どうやって対処したらいいのかまとめました。
とても簡単にできることですので、もし同じように傷口や古傷が冷えると痛くなるとお悩みでしたら、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ冷えると過去に手術をした傷口がチクチク痛くなるの?
実は、私は10代から20代の頃、空手や格闘技を習っていました。
通っていた道場に階級別の全日本で1位になるような猛者もいて、練習はかなりハードでした。
その際に、練習で怪我を何度も繰り返し、ダメージが蓄積したために膝と肩の手術をすることになったのです。
手術もうまくいき、いつもだるかった膝や肩は完治しました。
しかし、冷えてくると手術した後の傷口がチクチクしたり、痛くなることが何回もあったのです。
なぜ冷えてくると傷の痛みが起こるのか?
手術した傷口を触ってみると、周りの皮膚と比べてと硬いことがわかります。
色々と調べてみると、この硬くなっている傷口が冷えると痛くなる原因になっていたのです。
痛み止めもあまり効かなかった…手術後の傷口が痛くなる理由
私が手術後に経験したことなのですが、手術の傷口ってなんだか痛いし、かゆかったんですよね。
「何でなんだろう?」
と、色々と調べてみました。
私たちの体は怪我をすると、痛めたところを治そうとする働きが起こります。
ほら、怪我をすると血が固まって、かさぶたができるじゃないですか。
こうして、人間の体は傷口を治すために、必要な反応が起きるようになっているのです。
私たち人間の体は怪我をしたり、痛めた時には傷口を再生するために、炎症が起こります。
ウイルスや細菌に感染したら熱が出て、火傷したときも傷口の周りがかゆくなったり、赤くなったりします。
これも治る反応なのです。
しかし、傷口がいつまで経っても痛くなるときは、他にも問題がある可能性があります。
冷えると手術した傷口や古傷が痛む時って、触ると皮膚が硬くてあまり動かないこともあります。
この硬くなっている皮膚や筋肉が、血の巡りを阻害することによって痛みを引き起こす原因となっていたのです。
さらに、冷えることによって血の巡りが悪くなるために、痛みを助長させていた可能性があったのかもしれません。
手術した傷口が冷えると痛くなる時の対処法
冷えることで血の巡りが悪くなり、痛みが起こることがあります。
では、このような症状を良くするためには、傷口の周りの硬くなっている皮膚や筋肉を柔らかくすることがポイントになります。
冷えたら痛くなるところや、傷口の硬い皮膚を少し動かすことによって、血の巡りを活性化できます。
手術したあとの傷口のまわりは、触られたり、温められたりを認識する感覚が鈍くなっていたりします。
ですので、傷口の硬くなった皮膚や筋肉を動かしてみてください。
傷口の硬いところをどんどんほぐし、皮膚をいろんな方向に動かす。
※まずは皮膚を引っ張ったときに、硬い方向にストレッチをかけるイメージで取り組んでみていただければと考えています。
自分で硬くなった傷口の皮膚や筋肉をほぐすことによって、冷えると古傷が痛むという症状がどんどん良くなる可能性があります。
過去に手術をした傷口が冷えると痛い時には、先程お伝えした皮膚を硬い(動きにくい)方向に何度も動かしてみてください。
そうすると皮膚がどんどん柔らかくなって感覚が戻ってきて、冷ても痛みが軽減する可能性があります。
実は、私もこの方法で昔に手術した傷口が痛むという不調を治しました。
音声 https://spotifyanchor-web.app.link/e/3mTwacUPByb
冷えると傷口が痛むときはお早めにご相談下さい
この度のブログが、冷えると傷口が痛くなる、冷えると昔に怪我をしたところが痛くなるといったお悩みを解決するきっかけになれば嬉しく思います。
当院ではこういった昔に怪我をしたところが痛くなるお悩みや、冷えると体の不調が起こるといった症状の施術もしております。
体の不調でお悩みでしたらお早めに当院までご連絡ください。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)