「最近朝起きたら胃がムカムカする」
「何だか食欲がないから点滴をうちに行った」
「濃いものを食べると胃がもたれる」
お盆が終わって少しづつ暑さも落ち着いて来たころから、こういったお話を患者さんからお伺いしています。
中には、何も食べられないので、
「体重計に乗るのが怖いくらいやつれた…」という患者さんまでいらっしゃいました。
そういえば、去年もこの時期に同じような症状を訴える患者さんが増えてきたことを覚えています。
これだけ暑いと、体調を崩してしまうのは無理のないことではないでしょうか。
ですので、この度は夏の終わりに起こりやすい、胃もたれや胃のむかつき、食欲不振について詳しく調べてまいりました。
もし、胃のむかつきや胃もたれ、食欲不振でお悩みでしたら、この度の記事がきっとお役に立てると考えています。
お時間のある時にじっくりと読んで頂けますと幸いです。
朝起きると胸焼けや胃のむかつきが…考えられる食欲不振の原因とは?
8月は異常なほど暑かったですね~
これだけ暑いとついつい冷たいビールやジュース、アイスクリームといったものを食べすぎてしまうことも…
さらに、この時期は湿度の高さから、東洋医学では胃腸の調子を崩しやすいと言われています。
ですので、来院なさる患者さんから「胃もたれ」や「食欲不振」といったお悩みが増えています。
では、どうしてこの時期に胃もたれや食欲不振が起こってしまうのでしょうか?
食生活と体質がポイント!胃もたれを解消するための心得
・ 食生活の影響
胃のむかつきや胃もたれは、食生活や食事の習慣も影響しているようです。
急に太った、早食い、食べながら喋るといったケースが続くと胃もたれが起こりやすい傾向にあります。
さらに、寝る前に食べる、甘いものやファーストフード、コンビニ食をよく食べる、コーヒーをたくさん飲む人や、お酒をたくさん飲む人にも胃もたれが起こりやすくなるようです。
・体質が胃もたれに影響する理由
胃もたれを起こしやすい体質として、前傾姿勢の方は胃もたれが起こりやすいと言われています。
さらに、肥満やポッコリお腹は胃腸に圧迫する力が加わるため、胃のむかつきや胃もたれが起こりやすくなります。
気を付けておきたいこととして…
朝起きたときの胃のむかつきや胃もたれは、逆流性食道炎ということもかんがえられます。さらに、症状がひどいと胃ガンの可能性があります。
・最近急に痩せた
・糖尿病の数値が急に悪くなった
・つばと一緒に血が出る
といった症状があるときはお近くの医療機関に相談してみてください。
胃もたれやげっぷ、食欲不振の原因を知ってしっかり対策しよう!
げっぷは胃や食道から口へ向けて空気が逆流する反応のことを言いますから出ます。
※下から出るのがおならです。
げっぷが良く出るときは、ストレスや胃腸の不調、早食いや偏食といった食生活、背中を丸めた姿勢が原因になります。
胃のむかつきや胃もたれとセットで起こりやすい症状がげっぷになります。
人前でげっぷが出ると、自分の意志とは反するものでも、申し訳ない気持ちになるものです…
ですがご安心ください♪
胃もたれや胃のむかつきを解消するとともに、げっぷもおさまってきます。
日常でできる簡単な対処法として
1.よく噛んで食べる
よく噛むことで、腸での消化の働きを助け、栄養の吸収を促すことができます。
2.胃腸を休ませる日を作る
休肝日や甘いもの、冷たいもの取らない日を作り、胃腸を休ませてあげる日を作ると胃もたれが軽減します。
3.足のツボを使って胃腸を元気にする
足のツボ(あしさんり)にお灸したり、自分でマッサージをすることで、夏バテで弱った胃腸を元気にすることが可能です。
足三里(あしさんり)の場所は、ひざの少し下、スネの外側にあります。
足三里の場所はこちらの動画をご覧いただけますと、わかりやすいと思われます。
※足三里を刺激すると、ごくまれに胃酸がたくさん出て不調を起こす方もいらっしゃいます。そんな時はツボを押すことを中止してください。
この3つのことを日常で取り入れていくと、胃もたれや食欲不振を徐々に解消できる可能性があります。
ぜひ日常で取り入れてみてください。
まとめ
食欲不振や胃もたれ、胃のむかつきの原因は食生活と習慣、体質が影響している。
胃のむかつきや胃もたれ、げっぷが出る原因はストレス、早食い、偏食、食生活と関係している。
胃もたれや胃のむかつきを解消する3つのステップ
1.よく噛んで食べる
2.胃腸を休ませる日を作る
3.足のツボを使って胃腸を元気にする
最後に
ただ、胃もたれや食欲不振が長引くときは他に何か原因があるかもしれません。
そんな時は整体や鍼灸施術が効果的です。
胃腸の不調が続くと友達や家族との食事や、自分のホッとする時間まで楽しむことができないこともあります。
お体の不調が長引くときはお気軽にご相談ください。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)