毎年正月明けの寒くなった時期に増えてくる症状、それは「寝違え」です。
この度は寝違えを予防する方法を書いています。
こんにちは、小野市こころ鍼灸整骨院院長の作尾です。
お正月も終わり、これから増えてくる症状は「寝違え」です。
前回のブログで寝違えたときの予防法を書きましたので、詳しく知りたい方は、前回のブログ記事と合わせてお読みいただくことをお勧めします。
当院でも、正月明けのこの時期に寝違えの患者さんが増えてきます。
寝違えの多くは首から肩や肋骨、鎖骨にかけてついている筋肉に何らかの損傷が起こり、炎症が起きた状態です。
特に、正月に暴飲暴食をした方や、寒くなってきて運動不足をしている方は、注意が必要になります。
この度は私の15年間の臨床経験と、10万人以上の治療経験から、寝違えの予防法を書きましたので、お時間のある時にじっくり読んで頂ければと思います。
この時期になぜ寝違えが多いのか?
先ほども述べましたように、寝違えは首と胴体をつないでいる筋肉に炎症が起こり発症します。
人間の体は首から肩甲骨、背中、鎖骨や肋骨にかけて沢山の筋肉がついています。
寒くなると、肩をすくめ、背中を丸めた姿勢で背中や首周りの筋肉を硬くして、血行不良が起こり、筋肉は損傷しやすい状態になっているのです。
内臓の不調は肩や首に症状をおこしやすい!
内臓は神経という一本のコードによって、皮膚や筋肉とつながっています。
飲みすぎや食べ過ぎによって内臓に負担をかけると、内臓の不調が筋肉や関節を硬くしてしまう現象が起こるのです。
これを内臓体制反射といいます。
特に、忘年会や新年会、正月にいつも以上に飲み食いし過ぎたことによって、内臓に負担をかけているため、寝違えが起こりやすい状態になっています。
毎年冬になると寝違えを繰り返していた患者さんのお話
出入りの多い部屋の入り口に自分のデスクがある、事務職の患者さんのお話ですが
こちらの患者さんは年に3回ほど寝違えを繰り返していました。
その度にいろんな整体や、マッサージを受けて、痛みに耐えながら仕事をしていたとのこと…
職場で急に声をかけられて、振り返るたびに首の痛みに悩まされながら、痛み止めを飲んでクタクタになって仕事をしていたことから、当院の噂を聞いて来院されました。
整体と鍼灸治療で首の制限と、痛みはほとんど改善しましたが、再び寝違えないように日常生活での注意事項をお伝えしたところ、それから一度も寝違えが起きないようです。
「先生、今までの悩みが嘘みたいや!こんな簡単なことで(寝違えを)予防できるんやったらもっと早く知りたかった!!」
と、嘆いていましたので、「ひょっとしたら同じように寝違えで悩まれている方もいるのでは」と思い、その方法をブログでご紹介させていただきます。
寝違えを予防する4つの方法
1.お風呂はゆっくりと温まる
慢性的な肩こりや猫背、巻き肩のような姿勢が続くと、首や肩回り、背中の筋肉に循環不全が起こり、寝違えが起こりやすい状態になっています。
お風呂でゆっくりと温まることによって、血流を促進して、筋肉にたまった老廃物や疲労物質を除去し、筋肉を柔軟にすることにより、寝違えを予防することができるのです。
2.食べ過ぎ、飲み過ぎた次の日はプチ断食を
内臓の不調事態が肩や首周りの筋肉を硬くしていることもあります(内臓体制反射)、疲れた内臓を休ませるために、ご飯を一食抜いたり、おかゆにして内臓を休ませてあげることも寝違えを予防する効果を促せます。
3.手軽にできる運動を始める
運動不足が続くと関節や筋肉を硬くしてしまい、痛めやすい状態になっています。
特に、肩甲骨や鎖骨、肋骨には首と胴体をつなぐ筋肉が沢山ついているので、関節が硬くなると寝違えが起こりやすくなります。
関節が硬くなってしまうと、睡眠中に寝返りもできない状態になっているので、朝起きたときに首が動かなくなってしまうのはこのためです。
手軽にできるウォーキングやストレッチを心がけましょう
4.首や肩周りを冷やさない
露出した部分(首や肩回り)は、直接冷たい空気に触れるため、どうしても硬くなってしまいます。とくにこの寒い季節は、首周りを冷やさないように、ハイネックやマフラーを巻いて直接冷やさないように予防しましょう。
毎年、寝違えを起こしている方は、痛みが出てから対処するよりも、日ごろから予防を心がけて、上記4つのことを取り組んでみましょう。
もしも、寝違えしまったときはお早めにご相談ください
寝違えで首を動かすこともできない、痛みで服を着るのも一苦労。
こんな時はシップを貼ったり、硬くなった筋肉をもみほぐす前に、お早めにご連絡ください。
下手に触ると、火に油を注ぐことになりかねません。
多くの場合寝違えは3日から1週間もすれば自然に改善してきますが、痛みを我慢したまま生活すると普段の倍以上に疲れてしまい、間違った対処は症状を長引かせる恐れもあります。
寝違いの症状で痛みを我慢しながら生活しているようでしたら、一人で抱え込まずに当院までご相談ください。
その時は私と一緒に治療に取り組んでみましょう。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)