新型コロナウイルスの感染予防に伴い、テレワークを導入する企業が増えてきましたね〜
当院に来院なさる患者さんからは
「座りっぱなしの後は、腰痛でつらい…」
「テレワークで座りっぱなしの後は決まって腰痛になる」
といったお悩みをお聞きしています。
自宅で長時間座りっぱなしが続くと腰痛や肩こりといった、体の不調を感じることが多いとのこと…
今思えば、職場では仕事のしやすいデスクや椅子を使うことが多いと思うのですが、
自宅でテレワークやリモートワークとなると、職場と同じような環境ではできないものです…
中には、ちゃぶ台にパソコンを置いて、座布団を引いて仕事をしている方もいらっしゃいました。
実は、こうした座りっぱなしの姿勢は、腰回りの筋肉が硬くなり腰痛を起こしやすくなるのです。
テレワークで腰痛が起こる原因は、座りっぱなしや同じ姿勢になることが関係している?
日頃から事務仕事で座りっぱなしになることはあったのに、テレワークで座りっぱなしの姿勢が続くと、どうして腰痛になってしまうのでしょうか?
人間は体を動かすことで、溜まった老廃物を流し、汗や便、おしっこで排泄しています。
この活動を行うためには、深い呼吸で酸素をたくさん吸い込む必要があります。
ほら、運動やお風呂で汗をかくと体がスッキリすることってありませんか?
しかし、座りっぱなしの姿勢が続くと、体を動かすことがなくなります。
さらに、仕事に集中すると呼吸が浅くなり、体の老廃物を処理するために必要な酸素を最小限しか取り込めません。
テレワーク後、腰痛でお悩みだった患者さんの話によると
「会社だったら電話の対応や仕事で立ったり座ったり体を動かすけど、自宅だと気がついたら3時間も座りっぱなしだった…」
とのこと。
お茶碗にご飯を入れてほったらかしていると、ご飯がカチカチになってしまうものです。
体の筋肉も同様に、動かずにいるとバキバキになってしまい、腰痛が起きてしまうことになる恐れがあります。
テレワークでも腰痛知らず?整体師がおすすめる運動とストレッチ
腰痛が続くと仕事の効率まで悪くなるばかりか、日常生活において辛い思いをすることになりかねません。
ですので、今回は私たち治療家や整体師がお勧めする、腰痛予防に効果的な運動やストレッチを紹介したいと思います。
1 座りながらできるワイパー体操
椅子に座った状態、もしくは床に座った状態で足を伸ばし、足の裏でワイパーのように足を大きく動かす運動です。
足の裏で「バイバイ」をするイメージです。
股関節や骨盤まわりの筋肉をほぐす効果を期待できます。
2 骨盤と股関節ほぐし腰痛解消
お尻の硬い骨に左右交互に体重をのせていきます。
モジモジと動くイメージです。
慣れてくると、お尻の硬い骨を軸に腰を捻ることも効果的です。
腰や骨盤まわりの筋肉を柔軟にする効果が期待できます。
3 筋トレの王様「スクワット」で腰痛予防
スクワットは足の大きな筋肉をきたえ、足腰に刺激を加えることが可能です。
1時間くらい座って仕事をしたら、10回くらいスクワットをやって見ることで腰痛予防と、足のむくみを解消できる効果が期待できます。
新型コロナウイルスCOVID-19は少しづつ終息してきたものの、第2波、第3波に向けて警戒が必要です。
新型コロナウイルスの終息を待っている間に、テレワークで腰痛なんて洒落になりません。
この度の運動とストレッチを3分程度の動画にまとめました。
いまいち運動のやり方がわからない時や忙しい時には、この動画を見ていただくだけでも参考になるかもしれません。
行政のお知らせや、ニュースにおいても新型コロナウイルスの感染を予防するために「健康管理を」と呼びかけています。
ここでご紹介させていただくストレッチや運動が、テレワークによる腰痛の予防になれば幸いです。
まとめ
テレワークで座りっぱなしが続くと、自宅のイスやちゃぶ台での作業は腰痛になりやすい。
座りっぱなしで動かないと、血のめぐりが悪くなり、腰痛になりやすい。
体の回復には呼吸が大切、座りっぱなしで仕事に集中するとこきゅうが浅くなってしまう。
テレワークに腰痛を予防する方法
・座りながらできるワイパー体操
・骨盤と股関節をほぐす方法
・スクワットが効果的
もし、運動やストレッチをしても一向に腰痛がよくならない時には、他にも何か原因があるかもしれません。
そんな時はお早めにご相談ください。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)