
この記事では、すぐに医療機関へ行くべき頭痛の見分け方を解説します。結論は、いつもと違うかどうかです。突然の激しい痛み、発熱と首のこわばり、しびれやろれつの回らなさ。ひとつでも当てはまれば、様子を見ずに受診してください。
「この頭痛、放っておいて大丈夫だろうか」
「病院に行くほどなのか、判断がつかない」
「いつものことだから、と思ってしまう」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。判断の軸はひとつです。いつもと違うかどうか。「自分の頭痛が、どのタイプか見分けることはできるのでしょうか?」で詳しくお話ししています。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
当院は、頭痛の方に対して、施術より先にこの確認を大切にしています。ここを通らずに体に触れることはありません。今日は、その確認の中身をそのままお伝えします。
すぐに救急車を呼ぶ頭痛はありますか?
あります。ひとつだけ、覚えて帰ってください。
突然、経験したことのない激しい頭痛が起きたとき。
「バットで殴られたような」と表現される方が多いです。特徴は、痛みの強さより始まり方にあります。じわじわではなく、いきなり最大になる。何をしていたか、何時何分か、はっきり言えるほど急に始まります。
このときは、様子を見ないでください。横になって休まず、すぐに救急へ連絡してください。体をもんだり、首を回したりするのは避けてください。
その日のうちに受診したほうがよいのは?
- 発熱があり、首の後ろが固まって前に曲げられない——あごを胸につけようとして、つかえる感じがあるとき
- ろれつが回らない、片側の手足がしびれる、力が入らない
- 物が二重に見える、片側が見えにくい
- けいれんを起こした、意識がもうろうとする
- 激しい吐き気や嘔吐をともなう
これらは、頭痛そのものより一緒に出ている症状が問題です。「頭痛は大したことないから」と考えないでください。
近いうちに相談したほうがよいのは?

急ぎではないけれど、調べておいたほうがよいものです。
- 50歳を過ぎてから、初めて頭痛が出るようになった
- いつもの頭痛と、痛み方や場所が明らかに変わった
- だんだん強くなる、頻度が増えている
- 咳やいきみ、運動で頭痛が起きる
- 朝起きたときに、決まって頭痛がある
- 眠っているあいだに、頭痛で目が覚める
- 頭をぶつけた後から頭痛が始まった
4つ目から6つ目は、意外に知られていません。心当たりのある方は、一度医療機関にご相談ください。
首を回す施術は、危ないことがあるのでしょうか?
場合によっては、あります。
次のようなときは、首を強くひねる施術を受けないでください。
- 最近、首をひねるようなことがあった(スポーツ、美容室で洗髪、無理な体勢など)
- 急に始まった後頭部や首の痛みがある
- めまい、物が二重に見える、飲み込みにくい、ろれつが回らない、力が抜ける
- 吐き気、顔や手足のしびれ、目が揺れる感じ
当院でこうしたサインを確認したときは、施術を行わず、医療機関をご紹介しています。受けないほうがよい日があるということは、知っておいていただきたいところです。
「いつもの頭痛だから」が、いちばん危ないと思っています
長く頭痛とつきあっている方ほど、変化に気づきにくくなります。
「今日はいつもより強いけれど、頭痛持ちだから」。この一言で、受診が遅れることがあります。
当院でも、施術の前の確認で「先に医療機関で調べていただいたほうがよい」と判断することがあります。危険なサインがないかを確かめ、必要なら医療機関をご紹介するのも、私たちの大切な役割だと考えています。
今日からできることはありますか?
このページを、家族と共有しておいてください。
倒れるような頭痛のとき、ご自分で判断するのは難しいものです。そばにいる人が知っていれば、動けます。
- この記事をブックマークするか、家族に送っておく
- 「突然の、経験したことのない激しい頭痛は救急」だけ、口で伝えておく
- かかりつけの病院と、夜間の救急窓口の連絡先を、見えるところに貼っておく
何も起こらなければ、それがいちばんです。ただ、備えは10分で済みます。
まとめ
- 判断の軸は「いつもと違うかどうか」です
- 突然の、経験したことのない激しい頭痛は、様子を見ずに救急へ
- 発熱と首のこわばり、しびれ、ろれつ、物が二重に見えるときは当日中に受診
- 50歳以降の新規発症、パターンの変化、だんだん強くなるときは早めに相談
- 首をひねる施術を受けないほうがよい日があります
怖がらせたいのではありません。ほとんどの頭痛は、命に関わるものではありません。だからこそ、そうでないものを見分ける目印を持っておいてください。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)
参考文献・引用元
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修、「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編集『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(第Ⅷ章 二次性頭痛)
- SNNOOP10(二次性頭痛を見逃さないためのチェックリスト):Do TP, et al. Red and orange flags for secondary headaches in clinical practice: SNNOOP10 list. Neurology. 2019;92(3):134-144./坂爪慶『臨床レッドフラッグ講座』第1回「頭頸部」2026年






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