
この記事では、頭痛薬との付き合い方を解説します。結論は、自己判断でやめないでください。つらいときに助けてもらうのは大切なことです。ただし、飲む回数が増えてきたと感じる方は、一度かかりつけの先生にご相談ください。
「薬を飲み続けて、体に悪くないだろうか」
「出かけるときは、いつもカバンに入れている」
「なるべく我慢してから飲むようにしている」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
結論からお伝えします。自己判断でやめないでください。つらいときに助けてもらうのは、大切なことです。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています院長の作尾大介です。
薬のことは、患者さんからいちばん多く聞かれます。そして、多くの方が「本当は飲みたくないのに」と言われます。まず、その気持ちを責めたくありません。
頭痛薬は、何をしているのでしょうか?
痛みの信号を、一時的に抑えています。
体のどこかで起きた痛みの信号は、脳へ上がっていきます。痛み止めは、その伝わり方をやわらげる働きをします。
ここで大事なのは、原因そのものを変えるものではないということです。首や肩の張り、姿勢、呼吸の浅さ。そうした背景は、薬を飲んでも残ったままです。
だから、また繰り返すことがあります。薬が効かないからではなく、薬はそこを担当していないからです。
では、飲まないほうがよいのでしょうか?
いいえ。そうは考えていません。
痛みを我慢し続けると、体は身構えたままになります。肩に力が入り、呼吸が浅くなる。我慢することで、かえって状態が悪くなることがあります。
つらいときに使うのは、正しい使い方です。「薬に負けた」と思う必要はありません。
当院でも、お薬を続けながら施術を受けておられる方はいらっしゃいます。併用していただいて構いません。お薬のことは、処方された先生や薬剤師さんにご相談ください。自己判断でやめるのがいちばん危ないと考えています。
回数が増えてきたときは、どう考えればよいでしょうか?

ここだけは、知っておいていただきたいことがあります。
痛み止めを飲む回数が多くなりすぎると、かえって頭痛が起こりやすくなることが知られています。薬剤の使用過多による頭痛と呼ばれ、『頭痛の診療ガイドライン2021』にも章が立てられています。
「効かないから増やす」「増やすからまた必要になる」。この輪に入ってしまうと、ご自分では気づきにくいのがやっかいなところです。
だからといって、今すぐ減らしてください、という話ではありません。減らし方には手順があります。減らしたいときは、まず処方された先生にご相談ください。
我慢してから飲むほうが、体にいいのでしょうか?
そうとも限りません。
痛みが強くなってから飲むと、効きにくいことがあります。そして、強い痛みを何度も経験すること自体が、痛みを感じやすい体をつくっていくと考えられています。
「限界まで我慢してから」より、「飲むと決めたら早めに」のほうが、結果的に飲む量が少なくて済むことがあります。ここも、飲むタイミングを含めて、処方された先生に相談していただくのがいちばんです。
こんなときは、医療機関を受診してください
- 市販薬を飲む日が、1か月に10日を超えている
- 以前と同じ薬が、効きにくくなってきた
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が起きた
- いつもの頭痛と、痛み方や場所が明らかに変わった
- ろれつが回らない、片側の手足がしびれる、物が二重に見える
1つ目は、ご自分では気づきにくい項目です。だから、次にお話しすることをおすすめしています。
今日からできることはありますか?
飲んだ日に、印をつけてください。
スマホのカレンダーでも、壁のカレンダーでも構いません。飲んだ日に〇をつけるだけです。それ以外は何も書かなくて大丈夫です。
- 頭痛薬を飲んだ日に、〇をつける
- 1か月が終わったら、〇の数を数える
- その数字を、次に受診されるときに伝える
たったこれだけですが、意外と役に立ちます。「なんとなく増えてきた気がする」が、はっきりした数字になるからです。
先生に相談するときも、「よく飲みます」より「先月は12日でした」のほうが、話が早く進みます。
まとめ
- 頭痛薬は、痛みの信号を一時的に抑えるものです
- 原因そのものを変えるものではないので、また繰り返すことがあります
- だからといって、我慢する必要はありません。つらいときは使ってください
- 自己判断でやめず、処方された先生にご相談ください
- 飲んだ日に〇をつけて、1か月の日数を数えてみてください
薬とけんかする必要はありません。上手に使いながら、飲まなくて済む日を増やしていく。そういう考え方をしています。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様の健康と、笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
この記事を書いた人

作尾 大介(さくお だいすけ)
- 資格:柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)
- 施術歴:2005年より20年以上
- 得意分野:頭痛、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、五十肩など、長引く慢性的な痛みと体の不調
- 所属院:こころ鍼灸整骨院(兵庫県小野市中町278-3 ひかりハイツ101)
参考文献・引用元
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修、「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会 編集『頭痛の診療ガイドライン2021』医学書院、2021年(第Ⅵ章 薬剤の使用過多による頭痛/第Ⅷ章 二次性頭痛)






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