ばね指が悪化して手術する前に取り組む治し方


「ばね指で指を曲げ伸ばしするだけで痛い」

「ばね指で注射をしても痛いだけで良くならない」

そんなお悩みを訴えていた患者さんより、喜びの声を頂戴しました。

ばね指で手術をする前に取り組める治し方

 

兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています、作尾大介です。

当院に「ここで治らなかったら手術をしようと考えている」と、ばね指の患者さんが来院されました。

今思えば、開業しておよそ10年が経ちますが、ばね指の患者さんは今まで何名も来院されています。

中にはこの度の患者さんと同じように、手術を考えていらっしゃった方もいました。

この度はブログに、ばね指の対処法や治し方をまとめています。

もし、ばね指でお悩みでしたらこの度のブログがお役に立てるかもしれません。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

 

ばね指の治し方ってストレッチがいいの?それともサポーター?

ばね指になると、

・指を曲げ伸ばしするたびにが引っかかる

・手を握りにくくなる

・指を動かすと痛みが出る

 

といった症状が起こりやすくなります。

ばね指はタイピングや細かな作業で、いつも指を動かす方に起こりやすいと言われています。

特に、中指や薬指、親指にも起こりやすい特徴があります。

では、ばね指は一体どうやって発症するのでしょうか?

ばね指が発症するメカニズムは、腕のあたりから指先までつながっている筋肉と深い関わりがあります。

 

この筋肉は手のひらを通る際に、腱鞘(けんしょう)という、トンネルを通るように構成されています。

腱鞘とは手のひらにある、筋肉が通るトンネルのような働きをしています。

腕から手のひらにまで伸びている筋肉が、腱鞘の中を通り、指を動かす働きをしています。

しかし、何度も手を使うことによって、腱鞘の中を通る筋肉と擦れ合うと、徐々に筋肉が太くなる傾向があります。

腱鞘を通る筋肉が太くなると、腱鞘に引っかかって指が曲がらなくなります。

そして擦れる度に痛みが出ます。これがばね指が起こるメカニズムになっています。

 

教えて!ばね指を手術以外で治す3つの方法

 

では、どうやってばね指を治していけばいいのでしょうか?

当院ではばね指の方に3つの対処法をお伝えしています。

 

1 ばね指を治すためには呼吸が鍵になる

私たちの人間の体は、酸素取り込むことによってエネルギーを作り出し、体の回復を促しています。

さらに深呼吸は、私達の筋肉や関節をコントロールしている脳の疲労まで軽減します。

脳は筋肉や関節を調整する司令塔の働きをしています。

脳が疲れてくると、筋肉や関節も疲労を起こしやすくなります。

ですので、脳が疲労した状態だと、ばね指に対していくらマッサージをしても、ストレッチをかけても良くならない可能性があります。まず、根本から元気にすることがポイントです。

ですので、日常生活の中で1時間に1回は深呼吸を心がけることによってばね指が治りやすい状態になります。

2 ばね指の治し方は舌がポイント?

私達の体の腕は、魚で例えるとヒレの部分に該当します。

僕達の先祖を辿っていくと類人猿、猿…もっと遡っていくと海の中で生活していた生き物でした。

つまり魚の要素が体に残っています。

魚はエラで呼吸します。ですので、エラの部分は人間の口や顎、首のあたりに該当します。

そして魚のヒレに該当する部分は人間の手と深い関わりがあります。

腕に伸びている神経と舌を動かす神経は、同じ神経を共有していると言っても過言ではありません。

舌を口の中で動かす(歯を舐める)と、ばね指も治りやすくなる可能性があるのです。

これなら、仕事をしながら舌を動かすだけでばね指のケアになります。

3 ひどいばね指の治し方は固定がポイント

ひどいばね指は固定すると早く良くなります。

もし、固定するものがないときは寝るまえに隣の指と一緒にテーピングや包帯で固定する方法もあります。

ばね指が動くようになってきたら固定を外していただいていいのですが、曲げるのも痛い時は固定をしていただいた方が早く良くなります。

固定しておくことで、ばね指と深い関わりのある筋肉をストレッチできます。

音声 https://anchor.fm/e3n2r4j5tuo/episodes/ep-e1qhgde

ばね指を手術する前に治すためには

上記3つのことを取り組んでいただくと、ばね指が早く良くなる可能性があります。

冒頭でお話しした患者さんは、ばね指が痛くて手術を考えていたそうです。

でも、今ではばね指の痛みも改善し、趣味のガーデニングも楽しまれていらっしゃいます。

もし、上記3つのことに取り組んでも一向にばね指が良くならない時は、お早めにご相談ください。

 

 

(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)


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