「このごろ眼精疲労で毎日目薬をさしている」
「最近夕方になるころには疲労で目がかすむ」
こんなお悩みを抱えて当院に来院される方がいらっしゃいます。
こうした症状の原因や予防法、自宅でできる解決法も含めてブログに書かせていただきました。
もし、同じように眼精疲労でお悩みでしたらお時間のある時に読んでみてください。
こんにちは、兵庫県小野市にあるこころ鍼灸整骨院院長の作尾です。
本日は事務職で沢山の書類を整理する方や、事務職、プログラマーの方に起きやすい眼精疲労について書いています。
当院に眼精疲労で来院される方の中には、目のカスミで車の運転ができなくなり、当院まで奥様に車で送り迎えしてもらうほど、苦しまれている患者さんもいらっしゃいました。
ですので、眼精疲労が軽度のうちに対処をしておく事をおすすめします。
このブログを読むことで、眼精疲労が起こる原因を理解し、自宅で予防する方法を身につけて頂ければと考えています。
ブログを読んでくださった方の眼精疲労が少しでもよくなればうれしいです。
そもそも眼精疲労ってなんで起こるの?
私達人間の目って、血液によって栄養を供給されています。
特に目に行く血管って想像しているよりもかなり細くて繊細なんです。
その血管が圧迫されたり、
もしくは血管自体が硬くなったり
あるいは、血管の機能を調整している神経に不調が起こると
たちまち目が見えにくくなる眼精疲労が起こるわけです。
よくあることが、長時間のデスクワークの疲労で肩や首の筋肉がカチカチになってくると、硬くなった筋肉が血管や神経を圧迫し、目に栄養をとどける血液の流れを阻害しちゃうんです。
また、目の働きをコントロールする神経に刺激を与えることで、目が見えにくくなってしまうのです。
パソコンやスマホってなんで目に良くないの?
朝起きて外を見た時にまぶしくて思わず、目を凝らしてしまうことってありませんか?
あれって急に眼に光が入ってくるのを防ぐために、無意識ににやってしまうことなんですよね。
つまり、人間はまぶしい光を無意識に目の筋肉をコントロールして、光の量を制限する働きがあるんです。
私達が毎日使っているスマホやパソコンの液晶は目に刺激を与えるばかりか、脳も興奮する刺激を与えることになります。
脳には時計のように朝日を浴びると覚醒し、夜になると眠くなって体を休めるというように、体内のリズムを調整する働きがあります。
この体内のリズムを調整する機能が、健康において大切になっているんです。
でもね、夜遅くにパソコンやスマホを使用して脳を興奮させてしまうと、脳は朝やお昼と勘違いして、常に覚醒した状態になってしまうことになるんです。
そうなると睡眠をとっても疲れが取れずに、お昼時に眠たくなっちゃうわけです。
目を健康に保つには血のめぐりが大切!
私達の体は血液によって栄養を送り届けてもらっています。
特に目に行く血管はとても細い血管によって栄養をもらっているので、目に栄養を送り届ける血液が阻害されると、目のカスミや疲労、時には頭痛も起こることがあるのです。
実は、目に栄養を送り届ける血管の大本は首の血管です。
デスクワークの姿勢や、スマートフォンをのぞきこむ姿勢は首の筋肉を疲労させてしまい、首の血管を圧迫して血流を阻害してしまうのです。
また、目に光の刺激が加わると首と頭をつないでいる筋肉に刺激が加わります。
この筋肉は疲労すると、頭痛を起こしたり、目のカスミを起こす性質があるんです。
ですので、なるべく寝る30分前はテレビを見たり、スマートフォンを使用するのは避けていただきたいと思います。
目の疲労を予防・改善する方法を3つにまとめてみました。
1.お風呂はゆっくり温まる
体の血の巡りを活発にする簡単な方法は、お風呂でゆっくり温まることです。
毎日忙しくて帰りが遅いからと言って、シャワーだけですましているようでしたら、今日からでも湯船につかりゆっくりと温まるように心がけて下さい。
ただ、どうしても湯船につかれないときにはシャワーで首や肩のコリかたまっているところを1分ほど温めてみましょう。
それだけでも眼精疲労を予防・軽減できます。
2.目の周囲にあるツボをマッサージ
目の周辺には眼精疲労を予防・改善するツボが沢山あります。
特に眼精疲労を予防するツボを紹介します。
攅竹(さんちく)
眉毛の一番内側にあるくぼんだ所
太陽(たいよう)
眉毛の一番外側と目尻(目のいちばん外側)を結んだ線の真ん中から少し外側に寄った、こめかみのくぼみ
晴明(せいめい)
目頭(目のいちばん内側)と鼻の付け根の間にあるくぼみ
このツボをお風呂の中や、仕事の休憩時間にでも左右10秒程マッサージしてみてください。
続けていくと目の疲労を予防・軽減できます。
3.首と頭をつないているポイントをほぐす
首と後頭部をつないでいる筋肉が硬くなると、目のカスミや頭痛の原因になります。
ですので、ここをやわらかくすると目の疲労を予防・改善することができるのです。
やり方は非常にシンプルです。
① 両手を組んで後頭部を両方の手のひらで後頭部を挟んで軽く圧迫する
② そのまま3分ほどボーっとして置いてください。
嘘みたいですがこれだけでも、筋肉を柔軟にして、血の巡りを活発にする効果があります。
ぜひ、やってみて下さい。
不眠や動悸、頭痛といった症状にも効果的と言われている方法です。
上記3つのことは、簡単に取り組めて効果の高い方法を紹介させていただきました。
眼精疲労でお悩みでしたら、ぜひ実践してみることをオススメします。
日常で継続してもらえれば、きっと眼精疲労を軽減するきっかけになると思います。
この度の内容を動画にまとめました。
動画を見ると更に内容を深く理解できますので、お時間のある時にご覧ください。
それでも一向に良くならない時は
目の疲れや、カスミ、頭痛で生活が制限されているなんて、きっと心苦しい思いをしているのではないでしょうか?
できることなら、目の疲れやカスミを早く治して、あなたがやりたいと思っていることを思いっきり楽しんでほしいと願っています。
もし、上記3つのことを継続しても一向jに症状が軽減してこないときは、他にも悪くなっているところがあるかもしれません。
そんな時は一人で不安を抱え込まずに、お気軽に当院までご相談ください。
眼精疲労の患者さんより喜びの声を頂戴しましたので、ご紹介させていただきます。
同じようなお悩みを持つ方の励みになればと考えています。
https://kokoro-ono.com/archives/3156
まとめ
・眼精疲労は疲労によって硬くなった筋肉が、血のめぐりを阻害して起こりやすくなる。
・目は血液によって栄養を送り届けられている。
・スマホやパソコンのひかりは、目の筋肉を疲労させるだけでなく、脳も興奮させることがある。
・首の太い血管は目に栄養を送る大本である、したがって肩こりや首コリは眼精疲労を起こす原因になる。
眼精疲労を予防するためには
1.お風呂はゆっくり温まる
2.目の周囲にあるツボを押して予防・改善する
3.首と頭を繋いでいるポイント(後頭部)をほぐす
監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介