「首の牽引もマッサージも受けたのに、手のしびれがちっとも治らない」
「運転中に手がしびれてくると、事故にならないか不安になる」
そんな手や腕のしびれ、そしてめまいでお困りではないでしょうか。あちこちで治療を受けても良くならないと、この先どうなるのだろうと、心細くなってしまいますよね。
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院、加古川市でこころ整体院を開業しております、院長の作尾大介です。
当院にも、「病院や整骨院に通っても、手や腕のしびれが良くならない」というご相談がよく寄せられます。今回は、実際にしびれが和らいだ患者さんの改善事例をご紹介します。同じようにお悩みでしたら、ぜひ最後までお読みください。
【結論】治らない手のしびれは「全身」を見ることが大切
最初に、結論からお伝えします。
牽引やマッサージを続けても良くならない手のしびれは、首だけでなく「全身」を見て、呼吸や血流を整えることが大切だと考えています。
なぜそう考えるのか、実際の改善事例を交えてお話しします。
手や腕のしびれ「胸郭出口症候群」とは

手や腕のしびれを訴える状態は、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)と呼ばれることがあります。
ただ、同じ「しびれ」でも、その原因を一人ひとりにはっきり断定することは、実はとても難しいものです。
病院ではレントゲンを見て「首の骨の変形が原因でしょう」と言われ、整骨院では「首や腕の筋肉の張りが原因でしょう」と言われる。どちらも間違いではありませんが、それだけでは説明しきれないこともあります。
私自身が病院で見てきたこと
私は以前、4年ほど病院に勤務し、リハビリを担当していました。
そのとき、お医者さんから「首の骨が変形しているから」「ヘルニアがあるから」と説明された患者さんを、たくさん担当させていただきました。
ですが、首の骨の変形は、しびれや痛みを訴えていない方にも、実はたくさん見られるのです。
このことから、変形やヘルニアが軽度であれば、しびれの原因は他にもたくさんあると考えるようになりました。だからこそ、牽引やマッサージを受けても良くならないときは、別のところに原因が隠れている可能性があります。
実際の改善事例|トラック運転手 A・Hさんのケース

ここからは、実際に当院へ来院されたA・Hさん(トラック運転手の男性)の改善事例をご紹介します。
A・Hさんは、長い間、腕から手にかけてのしびれとめまいに苦しみ、病院やいくつもの整骨院を渡り歩いてこられました。
病院で首を牽引してもらうと、少し楽になることもある。別の整骨院でマッサージや鍼を受けると、楽になることもある。けれど、すぐに症状がぶり返してしまう。その繰り返しだったそうです。
お仕事ではトラックを運転されるため、運転中に手がしびれ出すと「事故になったらどうしよう」と、いつも不安を抱えていらっしゃいました。ひどくなれば、今の仕事を辞めなければならないかもしれない。そこまで思いつめて、当院へ来院されたのです。
見立て①:首と胸の前の筋肉のこり
A・Hさんの体を見させていただくと、首の前の筋肉、そして胸の前の筋肉が、ガチガチに張っていました。さらに、右の肩の筋肉は、左に比べて少し痩せている状態でした。
首の背骨から出た神経は、首の前を通り、鎖骨の下をくぐって、胸の前を通り、腕へと伸びていきます。この通り道にある筋肉が硬くなると、神経に悪い刺激が加わり、肩から腕にかけてしびれが出てきます。これは十分に考えられる流れです。
ところが、A・Hさんはこれまで、首や腕の治療を受けても良くなりませんでした。さらにお話を伺うと、「座っていると、しびれが強くなる」と教えてくださったのです。
見立て②:呼吸と全身のこり
そこで、股関節とお腹をつなぐ筋肉を触ってみると、こちらもガチガチに硬くなっていました。
実は、この筋肉は、呼吸と深い関わりのある「横隔膜(おうかくまく)」とつながっています。ここが硬くなると、横隔膜の動きが止まり、呼吸が浅く制限されてしまいます。
人の体は、酸素が不足すると、筋肉が硬くなりやすく、神経も敏感になりやすくなります。
たとえるなら、長く正座をして足がしびれている状態によく似ています。少し触れたり、少し動いただけで、しびれが走る。そんな状態です。
アスリートは、あえて酸素の薄い環境で体を追い込むトレーニングをすることもあります。ですが、それは鍛えられた方だからこそ。一般の方が同じような状態になると、ただ筋肉が硬くなり、神経が興奮しやすくなってしまいます。
A・Hさんの体は、横隔膜まわりの筋肉が硬くなって背筋が伸びず、呼吸まで制限されていました。そこに、首や胸のこりが重なって、右の肩から手にかけて、強いしびれが出ていたのです。
施術と、その後の経過
そこで当院では、首や胸の筋肉だけでなく、呼吸が楽にできるように、横隔膜と股関節をつなぐ筋肉も、整体でやわらかくなるように調整させていただきました。
すると、1回目の施術が終わったときには、「肩から手にかけてのしびれが軽くなって、ずいぶん手の感覚が戻った」と教えてくださいました。
その後、2ヶ月のあいだに合計4回の施術を行いました。その結果、運転中に手がしびれることもなくなり、「しびれが良くなったので、家族で旅行に行けました」と、喜びの声までいただいたのです。
今では月に1回ほど、体の調子を整えにいらしています。私たちの体も、車や機械のメンテナンスと同じで、ときどき疲れを取り除いておくと、良い状態で長く使い続けることができます。
牽引やマッサージで良くならないときは
A・Hさんのように、首の牽引をしても良くならない、肩や腕をマッサージしても手のしびれが良くならない。そんなときは、首や腕だけでなく、全身を見て、呼吸の働きや体の循環を整えていくアプローチが必要になることがあります。
もし、いろいろな治療を受けても手や腕のしびれが良くならず、ひとりで抱えてお困りでしたら、どうか一度、当院にご相談くださいね。あなたの体の状態に合わせて、一緒に原因を探していきます。
まとめ
最後に、今回のポイントをおさらいします。
- 手や腕のしびれは、原因を一人ひとりに断定するのが難しい
- 首の骨の変形は、症状のない人にも多く見られる
- 牽引やマッサージで治らないときは、呼吸や全身の状態に原因があることもある
手や腕のしびれは、毎日の生活やお仕事にも関わるだけに、不安が大きいものです。ですが、原因を全身から見つけて整えていけば、また安心して過ごせるようになっていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。手や腕のしびれの不安が和らぎ、安心して毎日を過ごせますように、心よりお祈りしております。







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