「子供が学校の検診で側弯症(そくわんしょう)の疑いがあると言われた…」
「子供が病院で側弯症という診断を受けた、一体どうすればいい?」
こんな時はこのブログ記事がお役に立てるかもしれません。
子供が側弯症と診断を受けた…今後の治療や、やってはいけないことってあるの?

こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています作尾大介です。
当院は7年前より、10代のお子様に特発的に発症する側弯症の治療にも力を入れております。
ですので、側弯症についてご相談を受ける機会も多くあります。
最も多い相談内容が
「子供が学校の検診で側弯症の疑いがあると言われた…」
「子供が病院で側弯症という診断を受けた。一体どうすればいい?」
という、側弯症のお子様をもつ親御さんからのご相談です。
お子様が側弯症という診断を受けた時は、親御さんとしては不安になるのも無理のないことかと思います。
ですので、この度はお子様が側弯症という診断を受けた時に、親御さんができることをブログにまとめました。
もし、側弯症でお悩みでしたら、このブログが少しでもお役に立てるかもしれません。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
子供が病院で側弯症と言われた。将来は手術…あるいはコルセットが必要って本当?
まずは初めに側弯症っていったいどんな病気なのか?
少しだけ説明させてください。
側弯症っていったいどんな病気なのか?
側弯症は、脊椎が左右に曲がる状態を指します。

一般的には、成長期の子供に多く見られる症状で、特に10代に突然進行することがあります。(思春期特発性側弯症は女の子に多いとも言われています)
手術やコルセットを勧められる構築性側弯症と、整体やストレッチで変わりやすい機能性側弯症の違い

側弯症は機能性側弯症(きのうせいそくわんしょう)と構築性側弯症(こうちくせいそくわんしょう)の2つのタイプの側弯症があります。
機能性側弯症は、背骨自体には問題がないのに、日頃の癖や同じ作業の繰り返し等の原因によって、背骨が曲がって見える状態になります。
機能性側弯症は、ストレッチやマッサージ、整体などで姿勢の癖が整うと、曲がりが目立たなくなることが多いと考えられています。
しかし、病院の診断で側弯症と診断されるのは、構築性側弯症になります。
構築性側弯症は、ストレッチやマッサージだけでは元に戻りにくい傾向があります。
構築性側弯症と機能性側弯症を、庭の木で例えてみると、
風や重みによって曲がった木は、風が収まったり、重みを取り除いたりすると、元のまっすぐな形に戻ることができます。
このケースが機能性側弯症です。
反対に、元から曲がって成長してきた木は、その形が固定されてしまっています。どれだけ風がなくても、その曲がりはそのままです。これが構築性側弯症の状態です。
このように、構築性側弯症は、背骨の形そのものが変わってしまっているため、整体や物理療法だけで簡単には元の形に戻すことは難しくなります。
側弯症でコルセットや手術を勧められる基準とは?
側弯症は背骨の歪み(カーブ)が軽度であれば、病院では「様子を見ましょう」と経過観察となります。
しかし、カーブの角度が強くなると、コルセットや手術を勧められることになります。
カーブの角度の基準についてまとめました。

経過観察「様子を見ましょう」
カーブが10度未満または10-20度の範囲で、患者がまだ成長期にある場合、定期的な診察とレントゲン検査によってカーブの進行を確認することが一般的です。
ブレース・コルセットの着用
カーブが20-25度以上で、患者がまだ成長期にある場合、カーブの進行を防ぐためにコルセットの着用が推奨されることが多いです。
カーブが25-40度または45度の範囲で、患者が成長期にあり、カーブの進行が確認された場合もブレースの着用が考慮されることがあります。
側弯症で手術を勧められる時
カーブが40-45度以上で、患者がまだ成長する余地がある場合、またはカーブが50度を超える場合、手術が検討されることが一般的です。
成長が終わった成人でカーブが進行している、または50-55度以上のカーブが存在する場合も手術が考慮されることがあります。
※以上のガイドラインは一般的なものであり、患者さんの状態や症状、関連する健康問題などによって治療の方針は変わることもあります。
側弯症って大人になってひどくなると、どんな症状が現れる?

側弯症が成人期に進行すると、さまざまな症状が現れることがあります。
子供のころの軽度の側弯症が、成長と共に進行していない場合でも、大人になると体の変化や日常生活の負担によって症状が現れることもあるので、成長期をすぎてもやはり定期的に検診は大切だと考えています。
以下に大人になって側弯症が進行したときに起こることがある症状をまとめました。
- 背中や肩、腰の痛み成人の側弯症患者の中で最も一般的な症状は背中や腰の痛みです。
特に、背骨のカーブが強まると腰痛や肩こりといった不調を感じるケースがあります。 - 呼吸困難
側弯症のカーブが背中や胸部に影響を及ぼす場合、肺の容量が減少し、深呼吸が困難になることがあります。
すると、階段の上り下りや、駆け足、軽度の運動でも息が切れやすくなることがあります。 - 姿勢の変化進行した側弯症は、肩の高さの非対称や腰の傾きなど、外見で明らかな姿勢の変化を引き起こすケースもあります。側弯症が進行したときには後ろ姿や、正面から見た際に明らかな体の歪みがわかることがあるのです。
- 消化器系の問題側弯症が進行しカーブがキツくなると、腹部の圧迫を引き起こすことがあり、これによって消化不良や胃の不調といった内臓症状を引き起こすことがあります。
これらの症状は、側弯症の進行具合や個人の体の状態によって異なります。
症状が現れた場合や、既存の側弯症に関する不安がある場合は、専門医にお早めにご相談ください。
側弯症のコルセットやブレースの効果ってあるの?
コルセットやブレースは、側弯症の進行を遅らせるための治療方法として広く用いられています。
アメリカとカナダで行われた研究(Weinsteinら、New England Journal of Medicine、2013年)では、進行しやすいカーブをもつ思春期特発性側弯症のお子さんで、装具を着けることで手術が検討される角度まで進む割合が下がったと報告されています。
In conclusion, bracing significantly decreased the progression of high-risk curves to the threshold for surgery in patients with adolescent idiopathic scoliosis. Longer hours of brace wear were associated with greater benefit.
同じ研究では、装具を着けている時間が長いほど、進行を抑える度合いが大きかったことも報告されています。
最近はシェノー装具といった従来のコルセットとは違い、機能的なブレースも開発されています。
私が側弯症のお子様と関わらせていただいて思うことは、従来型のコルセットは硬い素材でできているものが多く、着けていると窮屈に感じるお子さんが少なくないということです。
ですので、子供たちにとって長時間コルセットを着け続けるのは、なかなか大変なことだと感じています。
また、思春期の子供達にとって、ゴツゴツとしたコルセットをつけることも抵抗があると思います。
側弯症のお子様をもつ親御さんからは、
「この子に鎧みたいなコルセットをつけて学校に行かせることになるなんて…」
という、つらいお気持ちを伺うことがあります。
では、構築性側弯症への向き合い方は、コルセットや手術のほかにないのでしょうか?
ドイツには、側弯症に特化したエクササイズ(シュロス法)と、コンパクトで着けやすいよう工夫されたブレース(ゲンシンゲン装具)を組み合わせて、側弯症に取り組む方法があります。
当院でもドイツ式のシュロス法を取り入れ、側弯症の方の施術を行っています。
海外で側弯症の治療に用いられているゲンシンゲン装具とシュロス法

日本では、側弯症への対応は主に経過観察、コルセット(装具)、手術で考えられることが多いようです。
では、ドイツのシュロス法では、どのような考え方で側弯症に取り組んでいるのでしょうか?
シュロス法では、患者さんの側弯症の状態を、姿勢とレントゲン画像を見て正確に分析し、側弯症のカーブの方向や、土台となる骨盤の歪み方を導き出し、施術に入ります。
さらに、ゲンシンゲン装具が必要となる場合は提携の医療機関で、正確な検査をしたのち、3Dプリンターを用いて体の歪み方に合わせ、正面、側面、垂直面の3方向から歪みに合わせたブレースを作成します。
ゲンシンゲン装具は必要以上の箇所を固定せず、側弯症のカーブを矯正する方向に力がかかるよう設計されていて、尚且つコンパクトで装着しやすい作りになっています。
それだけでなく、ゲンシンゲン装具はお子様が長時間つけていても、ストレスや不快感が少なくなるように、肌触りがよく柔らかい素材を使っています。
シュロス法や装具でどのような変化が見込めるかは、側弯症のタイプやカーブの角度、成長の段階によって一人ひとり異なります。まずは今の状態を知ることから始めてみませんか?
側弯症でお悩みでしたらお早めにご相談ください
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
お子様が側弯症という診断を受けたのでしたら、不安になったり、落ち込んだりするのも無理のないことかと思います。
ですが、あきらめないでください。
側弯症は手術をする。
あるいは、ゴツゴツとしたコルセットで予防する。
もしくは、経過を観察する。
といったこと以外にも、側弯症に取り組む方法があります。

もし、側弯症でお悩みでしたら一人でお悩みを抱え込まずにご相談ください。その時は私と施術に取り組んでみましょう。
シュロス法を指導できる施術者は、日本ではまだ多くありません。
当院まで通うのが難しいときは、「シュロス ベストプラクティス」と検索してみてください。ドイツのワイス博士(Dr. Hans-Rudolf Weiss)による「シュロス・ベストプラクティス」の認定を持っている施術者であれば、安心してご相談いただけると思います。
なお、背骨のゆがみが気になるときや、背中や腰の痛み・息苦しさが続く場合や強い場合は、医師の診察が必要な場合があります。整形外科などの医療機関にもご相談ください。
この度のブログが側弯症でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
(監修 柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)






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