「カバンを長いこと持っていると肩こりのせいで頭が痛い…」
「子どもを抱っこした後は肩がこって首が動かない…」
「長いこと字を書いた後は決まって肩こりのせいで動けない…」
そんなお悩みがある時には、このブログがお役に立てると考えています。
もし、肩こりでお悩みでしたらこのブログで、簡単にできる方法で肩こりを予防し、自分で治していくやり方をご紹介します。
お時間のあるときにじっくりとご覧ください。
政府も認めた国民病「肩こり」の深刻な実態
こんにちは、兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています、院長の作尾大介です。
厚生労働省による国民のお悩みを調査した資料によると、肩こりは女性で1位、男性では2位となっています。
まさに肩こりは国民病といっても過言ではありません。
2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/04.pdf
当院に肩こりでご来院される多くの患者さんは以下のようなお悩みを教えてくださいます:
「疲れがたまると肩に重いものが乗っかっている感じがする」
「肩こりのせいで、家事や仕事もやる気が起きないし、行動をしようとしても億劫になってしまう」
そんなお悩みを抱えて家事や育児、仕事をするのはとても大変なことだと思います。
では、いったい何が原因で肩こりが起こるのでしょうか?
肩や首のゴリゴリの正体は!肩こりの本当の原因とは
肩がこったな~と、ふと手でほぐそうとすると…
なんかゴリゴリとした、しこりのようなものがある…
肩を回してみると、ゴリゴリとした音がする…
いったいこのゴリゴリって何なんだろう?
少し話は変わるのですが、スーパーで安いお肉を買って食べるとコリコリしたスジが入っていることってありませんか?
あれって肉の繊維が硬くなったもので、食べようとすると噛みきれないほど硬くなっています。
肩こりのゴリゴリも同じで、肩の筋肉の繊維が硬くなってしまい、ゴリゴリとしたしこりができています。
このゴリゴリとしたしこりができることによって、血のめぐりを悪くして肩こりが起きてしまうのです。
人間の体は血液で栄養を届けているので、血のめぐりが悪くなると疲れが取れにくくなったり、脳の働きが悪くなり頭がぼーっとすることがあるんです。
まだ湿布には手を出すな!肩こりを治すために必要なポイント
あまりにも肩こりがきつくなると「湿布を貼ること」はないでしょうか?
実は私も今の仕事をする前は腰や肩がだるくなると、湿布を貼って対処をしていました。
湿布を貼るとその時はラクになるのですが、根本的な改善にはつながりにくいんです。
なぜなら、湿布は一時的に痛みを和らげる効果はありますが、筋肉の硬さや血流の改善には限界があるからです。
大切なのは、筋肉を動かして血流を改善し、根本から肩こりを解消することです。
たった1分!湿布よりも効果的な肩こりに効く3つの運動
1. 肩こり解消の第一歩は歩くことから
肩こりを自分で治していくためにできる運動として、1番簡単な方法はウォーキングです。
歩くことによって手を動かし、さらに首や肩周りの関節もほぐれていくことが可能です。
ウォーキングの頻度:
・週2回、20~30分程度
・少し汗ばむ程度のペースで歩く
でも、時間がないときには以下のような工夫をしてみてください:
・会社でエレベーターを使わずに階段を使う
・職場の駐車場で遠いところに止めて歩く
・スーパーではエレベーターやエスカレーターを使わず、歩く
このような簡単にできることから、歩く習慣を身に付けることをお勧めします。
2. 肩こり解消には日頃の姿勢を保つ
肩こりを解消するためには、日頃の姿勢も重要になります。
「姿勢って運動じゃないやん」というツッコミを入れたくなった方も、少し話を聞いてください。
正しい姿勢をキープするというのは、実はかなり筋力を使うことになります。
正しい姿勢とは:
横から見たときに、耳・肩の中心・股関節の中心・外くるぶしの少し前まで一直線になった姿勢が良いと言われています。
簡単にできる方法:
1. 壁に立ち、身長を測るときのように少し背筋を伸ばす
2. お腹を前に出し、肩甲骨を引く
3. お尻を絞めて上に持ち上げるイメージで立つ
この姿勢をキープするのは、最初はしんどいと思います。
ですが、1日のうち1分間でも良いので、この姿勢をキープすることを心がけてみてください。
実践するタイミング:
・エスカレーターに乗っている時
・信号待ちの時
・会社で誰かと会話をする時
・家事で洗い物をする時
この姿勢をキープしておくことで、肩や首、背中の緊張が徐々に和らいできます。
3. 肩こり解消に使う筋肉は伸びをした深呼吸で和らげていく
「深呼吸って運動じゃないじゃん」って思った方も、ちょっとだけお話を聞いてください。
私たち人間の筋肉は、食事によって取り込んだ栄養、呼吸によって取り込んだ酸素をもとにエネルギーを作り出し、筋肉を柔軟にするときにも、エネルギーを活用しています。
つまり、呼吸を促すことによって、筋肉には柔軟にする働きが生まれます。
深呼吸と伸びの方法:
1. 背筋を伸ばして、天井に向かって両手を伸ばす
2. 息をゆっくり吸い込む
3. 吸った時間の倍の時間をかけて、ゆっくり息を吐きながら両手を下ろしていく
この方法で、背中周りの筋肉や首周りの筋肉が柔軟になってきます。
実践頻度:
30分に1回のペースで取り組んでいくことをお勧めします。
家事や育児、仕事中で伸びができないときには、深呼吸だけでも結構です。
ぜひ呼吸によって酸素をたくさん取り込み、筋肉を柔軟にする働きを促してみてください。
まとめ:肩こりは湿布より運動で根本改善を
肩こりという国民病を根本から改善するためには:
1. ウォーキング(週2回、20-30分)
2. 正しい姿勢のキープ(1日1分間)
3. 深呼吸と伸び(30分に1回)
この3つの方法を1ヶ月継続してみてください。
湿布で一時的に痛みを和らげるよりも、これらの運動で筋肉の血流を改善し、ゴリゴリとしたしこりを根本から解消していくことが大切です。
それでも肩こりが改善しない場合は、他にも原因がある可能性があります。
当院では、肩こりの根本原因を見つけ出し、一人一人に合わせた施術とセルフケア指導を行っています。
慢性的な肩こりでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
最後までブログをお読みいただきありがとうございました。
このブログが肩こりでお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
皆様の健康と笑顔あふれる毎日を心よりお祈りしております。
(監修:柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)