薬以外でこめかみや後頭部の頭痛を和らげるガイド


「最近ロキソニンを飲んでも頭痛が良くならない」

「片側のこめかみにずっと頭痛がしている」

もし、こんな悩みがあるようでしたら、このたびのブログがきっとお役に立てると思います。

薬以外でこめかみから目の奥、片側の頭痛までを和らげるガイド

こんにちは。兵庫県小野市でこころ鍼灸整骨院を開業しています。作尾大介です。

最近、当院に来院なさる患者さんや、私の知人から頭痛についてのお悩みを相談される機会がありました。

お話を伺うと、

市販の頭痛薬が効かない患者さん
市販の頭痛薬が効かない患者さん
「市販の頭痛薬を飲んでも一向に頭痛が良くならない」
お酒を飲んでも頭痛がする方
お酒を飲んでも頭痛がする方
「お酒を飲んでいる時でも頭痛がする」

このような悩みをお聞きしました。

病院に行って診断を受けても異常はないと言われたそうで、家族や友人からは「年齢だから」と、相手にされないとのこと。

頭痛が長引き、原因も対処法もわからないとなると、不安になるのも無理のないことかもしれません。

当院では頭痛の患者さんに対して、整体や鍼灸治療とともに、あることを自宅で取り組んでいただいております。

するとそれ以降、頭痛でお薬を飲むことを忘れて生活されている方が多数いらっしゃいます。

 

このたびは、頭痛の対処法や自宅でのセルフケアについてブログにまとめました。

もし同じように頭痛でお悩みでしたら、このたびのブログがきっとお役に立てると思います。ぜひ最後まで読んでみてください。

 

薬以外でこめかみの痛みを和らげる – パソコンやスマホ使用後の頭痛対策

病院では問題ないと言われても、一向に頭痛が治らないと、不安になるのも無理はないかもしれません。

多くの場合、頭痛は血管性由来のものや筋肉の緊張による頭痛がほとんどです。

ですが、知人に相談を受ける時、あるいは患者さんから相談を受けた時には、必ず確認していることがあります。それは、危険な頭痛ではないかということです。

もし今、このブログを読まれている方で、

  1. 突然バットで殴られたかのような急激な痛みを伴う頭痛がある場合。
  2. 頭痛とともに吐き気やめまい、さらに手足の感覚障害、言葉がでない、まっすぐに歩けない、物が二重に見える場合。
  3. 朝起きた時に立ち上がると急激な頭痛がする、朝起きて吐いてしまう場合。

以上のような症状がある時には、すぐに病院を受診してください。

ですが、それ以外の頭痛であれば、筋肉の緊張や血流障害といった不調による頭痛が大半です。

ですので、このたびのブログで紹介していることがきっとお役に立てると考えています。

危険な兆候を除いた場合、多くは、寝不足の後、あるいは長時間パソコンや事務作業をした後、疲れがたまった時に頭痛を発症する方が多いです。

このように頭痛で悩まされている患者さんに共通していることが、

・目の奥が痛くなる
・こめかみのあたりが痛くなる
・後頭部が締め付けられるような痛みがする

中には、光に過敏に反応してしまう方もいます。

では、どうしてこのような頭痛が起こるのでしょうか?

目の奥や後頭部、こめかみといった慢性頭痛に対する当院のアプローチ

なかなか治らない頑固な頭痛(慢性頭痛)は2つのケースに分類できます。

頭痛の原因をまとめました。現在ご自身がお悩みの頭痛はどちらのパターンでしょうか?

筋肉の緊張によって起こる頭痛(筋緊張型頭痛)

腫瘍や脳出血であれば、明らかな原因があり、頭痛が起こるのも想像できます。しかし、筋肉が緊張したり、血流障害が起こることによって、どうして頭痛が起こるのでしょうか?

頭や顎、首、肩といった筋肉には、頭部に行く血管や神経が通っています。ですので、筋肉が硬くなることによって血流を障害することは想像に難くありません。

ですが、なぜ寝不足をしたり、長時間パソコンを使用したり、事務仕事をしたり、スマホを見続けるだけで頭痛が起きるのでしょうか?

実は、私たちの脳には体の自律神経を調整する機能があります。

脳が疲労すると、自律神経のコントロールが難しくなります。

まず1つ、パソコンやスマホ、事務仕事などで目を酷使する場合。

目の中にある筋肉は、自律神経の働きと深い関わりがあります。

目の中にある瞳孔は、眩しい光を見ると収縮し、光を遮ろうとします。

そして、暗い場所では、なるべく光を吸収しようと瞳孔は大きくなります。

このような働きは、自律神経が自動的に行っています。

しかし、自律神経を調整している脳が疲労すると、瞳孔の機能が正常に働かなくなります。

その結果、長時間パソコンを使用すると、まぶしい光が体内に入り、脳が常に興奮状態になります。

この状態が続くと、首や肩、頭の筋肉が緊張し、その結果、血流障害が起こり、頭痛がひどくなる傾向があります。これが筋緊張型の頭痛です。

血流が良くなると起こる頭痛

「ちょっと待って!」

お酒を飲んだり、お風呂で温まると血の流れが良くなるのに、どうして頭痛が起こるの?

緊張はほぐれるから頭痛は楽になるのが普通じゃない?

そう思った方も少しだけお付き合いください。

片頭痛という頭痛は、筋肉の緊張による頭痛とは少し異なる考え方が必要です。

多くの場合、片頭痛が起こる前には、光や音に過敏になることがあります。片頭痛をお持ちの方は、この症状が出た時に頭痛が近づいていると感じる傾向があります。

では、なぜ片頭痛は血流が良くなると頭痛が起こるのでしょうか?

片頭痛は、私たちの顔や頭皮の機能や働きをコントロールしている「三叉神経(さんさしんけい)」という神経が関与しています。

この三叉神経の反応を、家庭での水道の蛇口の動きにたとえることができます。

水道の蛇口を開けると、水が流れますが、蛇口がゆるむと水の流れが増え、締めると減ります。

同様に、三叉神経も、日常生活でのさまざまな刺激(かむ、話す、顔に何かが触れる、目や顔に冷たい風が当たるなど)に反応して、脳の血管を調節しています。

片頭痛が起こるとき、三叉神経はまるで蛇口が急にゆるんだかのように、脳の血管を一時的に拡張させます。

すると、通常よりも多くの血液が頭部に流れ込みます。これは、蛇口を急に開けたときに水が勢いよく流れ出すのに似ています。

しかし、この急激な血流の変化が、三叉神経にさらなる刺激を与え、頭痛を引き起こします。

これが片頭痛の主な原因です。

家の中で水道の蛇口が急にゆるんで水が一気に流れ出し、圧力の変化で配管にストレスがかかるような状態と考えると理解しやすいかもしれません。

この2つの頭痛のメカニズムを理解することで、緊張型頭痛、片頭痛の予防や対処法にも役立つ知識となります。

緊張型頭痛の場合はお風呂に入ると、温まることで痛みが軽減されますが、片頭痛の場合は横になったり、冷たいタオルで首や頭を冷やすことで軽減される傾向があります。

頭痛のメカニズムは2つのパターンがありましたが、対処法については、緊張型頭痛も片頭痛も同じ方法をお伝えします。

こめかみ、後頭部、目の奥の頭痛に対する薬以外の原因と安全なケア方法

先ほど、片頭痛には三叉神経が深く関わっていることをお伝えしました。

しかし、三叉神経は片頭痛が起こらない時も常に活動しています。

調子が悪い時には片頭痛を発症することがありますが、調子が良い時には片頭痛は発症しません。

また、緊張型頭痛はストレスや寝不足、疲労が関与することもお伝えしました。

つまり、大切なことは、神経をコントロールしている脳の疲労を取り除く、または負担をかけないことが重要です。この2つのことを取り入れることによって、頭痛の改善を期待できます。

では、どのようなことに取り組めば良いのでしょうか?

私が患者さんにお伝えしていることをまとめさせていただきました。

 

1 薬以外の方法で頭痛を解消するためには、睡眠が重要

何度も申し上げますが、頭痛は寝不足やストレス、疲労によっても発症するきっかけになり得ます。

では、ストレスを和らげ、疲労を取り除くためには最も重要な要素あは睡眠です。

私たち人間は、睡眠中に脳の疲労物質を分解するメカニズムを持っています。最近では、睡眠による脳の疲労物質の分解メカニズムが認知症の予防にも効果があることが、論文などで発表されています。

睡眠の質を高めるためには、寝不足を避け、就寝前にスマホやテレビなどの光源をできるだけ避けることを心がけましょう。これだけでも、睡眠の質は向上します。

※睡眠については、別のブログで詳しくお話ししたいと思います。

2 頭痛を薬以外で解消するためには、呼吸がカギになる

私たち人間の血液には、栄養や酸素が豊富に含まれています。血液の流れによって内臓や筋肉、皮膚などの組織に栄養が供給され、老廃物が回収されます。

脳に送られる血液には特殊な構造があります。脳には、血液中のホルモンを通さないバリアが存在します。このバリアを通過できるのは、アルコール、カフェイン、ニコチン、抗鬱剤など特定の物質のみです。

血液中の栄養と酸素は、このバリアを通り抜けて脳に栄養を届けています。

つまり、酸素は脳のバリアに影響されません。

しかし、酸素の取り込み量が減ると、脳は疲労してしまいます。例えば、1年前にマスク生活が始まり、マスクをつけることで酸素の取り込みが阻害され、体が疲れやすくなる経験をしたかもしれません。

呼吸機能が低下すると、脳の機能も低下します。脳の疲労を取り除き、栄養を豊富に届けるためには、酸素が不可欠です。

デスクワークや集中している時、呼吸は浅くなりがちです。仕事に集中し、思わずため息をつくのは、浅い呼吸の反動です。忙しく仕事をしたり、長時間運転をしたり、集中してゲームをしたり、スマホで動画を見続ける時も、呼吸は浅くなります。

ですので、気がついたら30分に1回は、大きく息を吸ってゆっくり吐く深呼吸を取り入れてみてください。このように深い呼吸をする習慣がつくと、脳の疲労を取り除き、結果として頭痛を軽減することが可能になります。

3 薬に頼らず頭痛を和らげるための軽い運動のすすめ

頭痛を薬以外で治すためには、睡眠や呼吸とともに、簡単にできる運動も大切です。

体を動かすことで、ストレス解消に役立ち、さらに呼吸が促進されます。

つまり、日中に体を動かすことで、体温が上昇し、夜の睡眠の質が向上するわけです。

また、体を動かすことにより、血流が促進され、酸素や栄養から多くのエネルギーを生成することが可能になります。 このエネルギーが豊富に生成されると、脳の機能が活性化し、神経の働きも正常化します。

その結果、三叉神経の活動も正常化し、片頭痛の予防にもつながります。

薬以外の方法で片側のこめかみに片頭痛があった患者さんの改善例

最後に、当院で整体と上記の3つの方法に取り組んで頭痛を改善された患者さんの声を紹介します。

同じように頭痛でお悩みの方にとって、励みになれば幸いです。

 

何が原因で頭痛と目のカスミが起きるのかわからなかった…でも、今はスッカリ良くなりました!

 

頭痛でお悩みの方は、お早めにご相談ください

最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。

もし薬を飲んでも頭痛が治らない、いつも片側に痛みがある、または後頭部が締め付けられるような頭痛がある場合は、上記の3つの方法を試してみてください。

ただ一度の試みでは改善されないかもしれませんが、1カ月程度続けることで体に変化が見られると考えています。

しかし、一向に改善が見られない場合は、他の原因がある可能性があります。 そういった時は、お早めに当院までご相談ください。

このブログが、頭痛でお悩みの方々の役に立てれば幸いです。

(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)

 


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